
【猫の麻酔】概要や注意点、家での過ごし方について
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今回ご紹介するのは、部分的な歯石と歯肉の腫れ・赤みのある猫ちゃんの症例です。
このねこちゃんは
などの症状に飼い主さまが気付き来院されました。
お口をみてみると右上の奥歯のあたりの歯肉に少し赤みがありますね。
診断としては、軽度の歯肉炎です。
歯肉炎はプラーク(歯垢:細菌のカタマリ)によって引き起こされます。
歯と歯茎の間のプラークを、ブラッシングなどでうまく取り除くことができれば、歯肉炎は良くなります。しかし、しっかりと歯石がついてしまうと、プラークはなかなか除去しにくい状態になります。(この状態をプラークリテンションファクターといいます)
この場合、歯肉炎が軽度であっても、全身麻酔による歯石除去が治療として適応になります。
歯肉炎はそのままにして治るわけではなく、場合によっては歯肉炎がお口全体に波及したり、歯周病へと進行してしまうこともあるので、早期発見・早期治療が重要です。
【歯石除去】治療についてはこちらの記事をご覧ください。