猫の歯石除去

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部分的に歯石がついてしまった猫ちゃん

今回ご紹介するのは、部分的な歯石と歯肉の腫れ・赤みのある猫ちゃんの症例です。

このねこちゃんは

  • ・生臭い口臭がある
  • ・歯石がついてきた
  • ・歯茎に赤いところがある

などの症状に飼い主さまが気付き来院されました。

お口をみてみると右上の奥歯のあたりの歯肉に少し赤みがありますね。

歯肉炎の治療について

診断としては、軽度の歯肉炎です。

歯肉炎はプラーク(歯垢:細菌のカタマリ)によって引き起こされます。

歯と歯茎の間のプラークを、ブラッシングなどでうまく取り除くことができれば、歯肉炎は良くなります。しかし、しっかりと歯石がついてしまうと、プラークはなかなか除去しにくい状態になります。(この状態をプラークリテンションファクターといいます)

この場合、歯肉炎が軽度であっても、全身麻酔による歯石除去が治療として適応になります。

歯肉炎はそのままにして治るわけではなく、場合によっては歯肉炎がお口全体に波及したり、歯周病へと進行してしまうこともあるので、早期発見・早期治療が重要です。

【歯石除去】治療についてはこちらの記事をご覧ください。

担当医師のご紹介
二子玉川院 院長 岡田 純一

KINS WITH動物病院、院長の岡田純一です。当院では愛犬さん、愛猫さん、ご家族の抱えるトラブルに対し、症状をなくすことはもちろん、なるべく根本から解決することを目指しています。
高性能な機器を用いた安全で正確な処置はもちろん、常在菌に着目したアプローチや、お家での生活に対するアドバイスまで丁寧に対応致します。
もちろん手技の技術を向上させるための鍛錬も日々欠かさず行なっております。
愛犬さん、愛猫さんとご家族が元気いっぱいで幸せな時間をなるべく長く過ごすお手伝いができるよう、努めて参ります。よろしくお願い致します。