癌(がん)・腫瘍科診療

初期症状でも見落とさないために。腫瘍科認定医が触診・検査をして、最適な治療方針をご提案します。

犬猫の癌(がん)・腫瘍は、人間と同様に早期発見であればあるほど、生存率が高くなります。しかし、初期症状の異変は些細で、犬種・猫種や年齢によって異変が異なるため、見落としやすいです。また、初期症状は皮膚病と間違って診断される場合もあります。

KINS WITH動物病院 立川院では、日本獣医がん学会の腫瘍科認定医が触診・検査を行います。過去の豊富な症例をもとに、些細な異変も察知します。また、同時に日本獣医皮膚科学会が定める皮膚科認定医でもあるため、皮膚病との見分けにも自信があります。

また、セカンドオピニオンをご希望の場合も、腫瘍科認定医が触診・検査を行い、診断結果をお伝えいたします。

癌(がん)・腫瘍科を受診いただく方で 多いお悩み

  • 体にしこりやイボがある
  • 便の色がおかしい
  • 下痢や嘔吐が続いている
  • 尿に血が混じっている
  • 貧血やふらつきがある
  • 歩き方がおかしい
  • 呼吸が苦しそう
  • 急激に痩せはじめた
  • のど、首が腫れている
  • 鼻血、鼻水が治らない
  • 腫瘍なのか、皮膚病なのか調べてほしい
  • 腫瘍科認定医のセカンドオピニオンを受けたい
  • 緩和ケアをしてあげたい
  • 高齢なので、体力のことを考えると、治療するべきか悩んでいる

癌(がん)・腫瘍を疑うきっかけとして多いしこり。犬・猫のしこりは、皮膚病の場合もあれば、癌・腫瘍の場合もあります。特に、癌の初期症状だった場合、見分けることが難しく、しこり以外の症状が出てきてから、癌だとわかる場合が多々あります。

当院の獣医師は、腫瘍科認定医でもありながら、皮膚科認定医でもあります。癌・腫瘍と皮膚病の双方の専門家だからこそ、見分けがつきにくい初期症状でも、早期発見が可能です。

また、触診が終わったタイミングで、過去の治療実績から可能性が高い病気の候補を3つあげます。当てをつけて、検査を行うことで、精度の高い診断を実現します。

TREATMENT EXAMPLE 癌(がん)・腫瘍科の治療例

リンパ腫

【縦隔型リンパ腫:日本猫 3歳 去勢雄 白血病ウィルス陽性】

元気・食欲の低下を主訴にご来院いただきました。当時の状況は、呼吸状態に問題ありませんでしたが、身体検査で心音の減弱がみられ、胸腔内病変が疑われました。胸部レントゲンでは、縦隔部に5cm大の腫瘤を認め、超音波検査では辺縁不整な低エコー腫瘤が観察されました。後日鎮静下で腫瘤の細胞診検査を行い、大型リンパ球が多数採取され、病理検査では大細胞性リンパ腫との診断に至りました。

飼い主様とお話した結果、この子は投薬がかなり苦手であること、お仕事の都合で通院に制限があること、ただ少しでも長く一緒にいたい、とのご要望をいただきました。そのため、Lアスパラギナーゼ、サイクロフォスファマイド、持続型ステロイドによるプロトコールによる化学療法を開始しました。徐々に用量を上げていき、副作用等をみながら3週間ごとの投与にしていきました。

約1年後に各種抗がん剤に耐性を示し、残念ながら亡くなってしまいました。白血病ウイルス陽性猫の縦隔型リンパ腫の中央生存は、2~3カ月とされています。この子は長期的に効果が出て、副作用も最低限ですみ、ご家族と多くの時間を過ごすことができました

治療例01のイメージ画像

【多中心型リンパ腫:シーリハムテリア 13歳 避妊雌】

春に体表リンパ節が腫脹したことで、かかりつけ医で検査を行い、多中心リンパ腫と診断を受けました。ドキソルビシンなどの薬剤を投与しましたが、脱毛や色素沈着がみられ、プレドニゾロン投与では呼吸速迫の症状が出ていました。飼い主様はこの薬剤の継続を止め、他に治療方法はないかとセカンドオピニオンで来院されました。

検査上はリンパ腫は寛解状態で本人は元気でしたが、外観は色素沈着と脱毛が強くみられました。抗がん剤治療では、延命と生活の質を保つことを目的として行います。その目的に対しては脱毛は許容範囲内ですが、飼い主様には「病気の子」という印象を与えてしまいます。再度、治療目的・目標をお話しし、「治療目標として延命と生活の質を保ち、脱毛はない薬剤で」とのことでした。

このあとUW-25ベースですが、プレドニゾロンを控え、ドキソルビシンは他の抗腫瘍抗生物質の薬剤プロトコルにて抗がん剤治療を行いました。残念ながら発症から約2年後には亡くなってしまいましたが、最後まで美味しいものを食べ、被毛を保ったまま旅立ちました。

肥満細胞腫

【日本猫 避妊雌 12歳】

1~2年前に体表に腫瘤ができ、かかりつけ医で細胞診検査を行い、肥満細胞腫と診断を受け、外科切除を実施しました。その後、再度体表に腫瘤ができました。もう一度切除を行いましたが、その後3度目の腫瘤ができました。切除しても再発するため、ステロイド投与による緩和療法に切り替えました。

セカンドオピニオンで診察させていただいたときは、一般状態はよかったですが、全身に10個以上の腫瘤がみられ、脾臓のエコー検査で小さな結節がみられました。皮膚の肥満細胞腫は皮膚で再発している可能性もありますが、脾臓が原発巣で皮膚転移をしている可能性もありました。今後肥満細胞腫の量が増えることによる腫瘍随伴症候群が予測されたため、腫瘍の量を減らす治療を行うこととしました。外科的に脾臓摘出して原発巣の制御を考えましたが、何度か麻酔処置をしていて外科は避けたいというご希望だったので、分子標的薬による内科治療を開始しました。

しばらくは小康状態を保ちましたが、やや副作用が出始めたため、半年後に脾臓摘出を行いました。その後も副作用みながら分子標的薬を続けましたが、約1年後に胸腔内への転移と胸水貯留を認め、呼吸不全により亡くなりました。

猫の皮膚の肥満細胞腫は比較的よくみられ、皮膚だけで終わることが多いと思います。ただその中には全身に広がるもの、脾臓などの内臓が原発で皮膚へ転移し発見されるものもあります。そして、胸水がたまったり、血がとまらなくなったり、かゆみがでたり、血圧がさがったりとういう様々な症状により命を落としてしまう癌です。皮膚だけでなく、腫瘍の浸潤範囲とその子の予後を考えた上で、ベストな治療選択を選んであげたいと思います。

皮脂腺上皮腫

【ミニチュアダックス 去勢雄 15歳】

2年前に頬に腫瘤ができ、一度かかりつけ医に相談したところ、13歳と高齢であるため、経過観察をすすめられたとのことでした。飼い主様のお仕事が忙しくなり次の受診までに期間が空いてしまい、その間に腫瘍は徐々に大きくなり、出血を伴い目にも口にも浸潤していきました。再度かかりつけ医に相談しましたが、やりようがないと言われ、セカンドオピニオンでご来院いただきました。

体は元気で、他への転移がなかったため、局所浸潤への制御を飼い主様と相談しました。癒着が激しく完全切除は無理な状態でしたが、飼い主様は「せめて眼が見え食べにくさを解消させてほしい」と希望されたため、部分切除し病理検査にまわしました。診断は「皮脂腺上皮腫」でした。

その後患部の消毒をしてつきあい、その後半年後に亡くなりました。

歳をとるとよくできる皮膚のイボの中で、皮脂腺由来の腫瘍には良性腫瘍である「皮脂腺腫」、悪性腫瘍である「皮脂腺癌」そして低悪性度に分類される「皮脂腺上皮腫」があります。皮脂腺上皮腫は頭部に発生することが多く、高齢での発生が高くなります。年齢的に経過観察になることが多いですが、時に低悪性度の挙動を示し、その部位で大きくなってしまいます。何も検査せずに経過をみるのではなく、一度細胞診等で腫瘍の仮診断をし、状況によっては小さいうちに切除を考えるべきと考えさせられる症例でした。

治療例01のイメージ画像

OUR VALUE 癌(がん)・腫瘍科の特徴

VALUE.01

日本獣医がん学会が定める腫瘍科認定医の獣医師が在籍

KINS WITH動物病院 立川院では、日本獣医がん学会が認定した、腫瘍科認定医が在籍しております。長年、たくさんの犬猫の癌(がん)・腫瘍を診てきた獣医師だからこそ、ご家族の不安に寄り添って、最適な検査と治療を選択いたします。

VALUE.02

些細な異変を見落とさない触診・検査

癌は早期発見が重要ですが、初期症状がわかりにくく、皮膚病と診断し、見落としてしまう場合があります。

腫瘍科認定医の獣医師は、同時に日本獣医皮膚科学会が定める皮膚科認定医でもあり、腫瘍と皮膚病の双方に精通しています。双方に精通しているからこそ、より的確な診断が可能です。

VALUE.03

癌(がん)・腫瘍の症状だけではなく、その子に向き合ったケアを実施

癌(がん)・腫瘍は愛犬・愛猫の日常生活に支障をきたします。たとえば、寝ている時間が長くなり、体が固くなることで、体の痛みが増幅します。

私たちは、ただ癌・腫瘍を治療するだけではなく、体のこわばりをとるマッサージを行うなど、その子が少しでも負担の少ない生活を送れるようにケアします。

VALUE.04

セカンドオピニオンとしての豊富な実績

当院は、セカンドオピニオンのご相談も多くいただきます。大事な家族である愛犬・愛猫。飼い主の方がご理解・ご納得いただけるよう、定性・定量でご説明いたします。

そのまま治療をご希望の飼い主の方は、治療方針もご提案させていただきます。

DOCTOR'S PROFILE 獣医師のご紹介

KINS WITH動物病院 立川院

獣医師

木村 友紀 Kimura Yuki

[所属学会]
日本獣医皮膚科学会、日本獣医がん学会、日本獣医循環器学会、日本獣医輸血研究会、日本獣医歯科研究会、日本獣医アトピー・アレルギー免疫学会
[経歴]
1999年 日本獣医畜産大学 卒業
1999年 けやき動物病院 勤務
2003年 ライオン動物病院 勤務
2011年 日本獣医がん学会Ⅱ種認定医を取得
2013年 日本獣医皮膚科学会認定医を取得
2020年 新座どうぶつ病院 勤務
2023年 KINS WITH動物病院 勤務
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