【犬のパテラ】原因と治療について
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今回は、獣医師がなぜKINSを選んだのかを知る企画として「二子玉川本院 院長」の岡田先生へインタビュー。
二子玉川本院の開院前に入社した岡田先生の「独立ではなく、KINS WITH動物病院の院長になった理由」「KINS WITH動物病院の良さ」「二子玉川本院の歯科治療」など、さまざまな視点からお話を伺いました。
「KINS WITH動物病院で実際に働いている獣医師ってどんな人なのか知りたい」という方は、ぜひ本記事を一読ください。
岡田:大学卒業後は、新宿区にある動物病院で5年間勤めました。そこの院長に、「岡田先生は、どの分野に力を入れていきたいの?」と聞かれて、「歯科に力を入れていきたいです」と答えたのが、今の歯科を中心としたキャリアに繋がる入口でした。
歯科に力を入れていきたいと決めてからは、2年かけて小動物歯科研究会のレベル1から4の講義・実習を受けたり、セミナーや本で勉強したりと、歯科に関する知識を深めていきました。
また、院長が歯科に力を入れていきたいという私の意思を尊重してくださり、勤めていた5年間で400件近くの歯科手術をおこないました。病院にもよると思いますが、かなり多くの経験をさせていただき、感謝しています。
岡田:そのあとは、神奈川の動物医療センターに2年ほど勤めました。そこでは、歯科を中心にしつつ、内科全般の治療をおこなっていました。
そのあとKINSと出会い、2021年の夏から二子玉川にあるKINS WITH 動物病院の立ち上げをおこない、1院目の院長として働き始めました。
岡田:神奈川の動物医療センターに勤めて2年が経った頃、ちょうど今後のキャリアについて考えていました。歯科の知識や実績が増えていく中で、「この医療機器があれば、もっと良い医療を提供できる」「こういう医療方針にしたほうが、よりお客さまに寄り添える」と感じる瞬間が多くなってきました。しかし、自分が最善と思う意思決定ではなかったり、時間軸が長かったりと、もどかしい気持ちがありました。
そんなときに、知人の紹介で、KINS代表の下川と会いました。下川がもともと人間の歯科医であったこともあり、歯科の話で盛り上がりました。そのときのKINSは、動物病院の立ち上げを予定しており、下川から「今度1院目の動物病院を開院するから一緒にやらないか?」と誘っていただき、自分のやりたいことを実現できそうだと感じたので入社しました。
岡田:もっと臨床の経験を積みたいと考えていたので、大学の研究職は考えていなかったです。
独立は候補にありました。最初は独立しようと考えていましたが、独立して院長をやるよりも、KINSで院長をやったほうが、自分のキャリアにおいて良いと判断しました。
理由は3つあります。1つめは、医療機器への初期投資の受けやすさです。私が導入したいと考えていたマイクロスコープや歯科ユニットは、数百万円するので、独立初期から投資するには高額でした。しかし、KINSの場合、投資を回収できる根拠があるのであれば、積極的に投資してもらえる環境でした。医療機器にも妥協をしたくなかったので、この点は魅力的でした。
岡田:2つめは、経営と医療を切り分けて運営するというKINSの方針です。私自身、経営に関しては素人ですし、集客に関しての知識も0です。そのため、独立する場合は一から勉強する必要がありました。時間をかければできるようになると思いますが、まだ医療技術を上げたいタイミングでもあったため、経営には関わりながらも、メインは医療をおこなうという体制は当時の私に合っていました。
3つめは、常在菌の研究とその研究結果を医療に反映させるという未来が魅力的だったことです。動物の病気の中には、アトピー性皮膚炎や過敏性腸症候群などの根本的には解決が難しい病気も存在します。KINSがテーマにしている常在菌は、そんな慢性疾患の改善の可能性を秘めております。
もちろん、すぐに実現するというわけではありませんが、将来的に獣医学の発展に貢献できる可能性があります。常在菌という切り口においては、個人で独立しておこなうのは難しいので、そこが他の動物病院ではなく、KINSを選ぶ理由でもありました。
これらの3つの理由から、独立ではなく、KINSへの入社を決断しました。
岡田:二子玉川本院の歯科治療において大事にしていることは、「なるべく歯を残す」ことです。犬や猫は、極論歯がなくても元気に生活できます。しかし、歯があることで、犬・猫の生活の質が上がります。そのため、可能な限り歯を残してあげたいというのが私たちの想いです。
もちろん、歯周病の重症度や症状次第では、歯を抜くことが犬・猫の命を救う最善の手段の場合もあります。そのため、必ずというお約束はできませんが、最大限尽力しています。
岡田:抜歯をしなければいけないのか、抜歯以外の治療を選択できるのかを判断するには、口腔内の状況を正確に把握する必要があります。歯茎の中の骨(歯槽骨)やさらにその中の歯の根っこ周りの部分は、直接目で見ることはできません。
二子玉川本院では、歯科レントゲンという医療機器を導入しています。歯科レントゲンで、歯槽骨など直接目で見れない部分を確認し、正しい状況を飼い主様に伝えています。
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岡田:動物病院によって、導入している医療機器や獣医師の経験が異なります。そのため、ある動物病院では抜歯しか選択肢がなくても、他の動物病院であれば、抜歯しなくても済むというケースもあります。
二子玉川本院は、そんなお客様のかけこみ寺として、「歯冠修復治療(抜髄治療)」や「歯周の再生治療」の相談を受けることが多く、一ヶ月で10件ほど手術をおこなっております。
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岡田:ありがたいことに、毎月診察予約枠はすべて埋まっています。歯科でいうと、毎月60人の新規患者様にご来院いただき、毎月30件の歯科手術をおこなっています。
ここまでお客様にご来院いただけるのは、目の前のお客様に向き合い、一つひとつ積み上げたことで、飼い主さんの間で良い噂が広がっていることもあります。
しかし、一番大きいのは、動物病院としてのブランディングや集客を担当していくれているKINSの事業開発チームの存在です。開院当初は、なかなかお客様に知っていただく機会が少なく、苦労すると思いますが、専任のチームがいるからこそ、より深く悩んでいる人に、私たちのことを知ってもらえています。
正直、独立していたら、ここまで早く立ち上げられていないと思います。
岡田:売上やコストの部分は、もちろん言われます。お客様に良い医療を提供し、対価をいただき、それを再投資し、さらに良い医療を提供していく。この循環が大事だと考えています。
しかし、だからといってお客様を無下にしたり、獣医師や看護師が無理な働き方をしたりということはありません。正しいやり方で、よりお客様に価値提供していくために、どのようなやり方があるのかを、事業開発チームと一緒に進めています。
岡田:お客様から、「犬・猫の歯だったら、KINS WITH動物病院に相談したら確実だよね」と言ってもらえるようにしていきたいです。
また、お客様だけではなく、獣医業界からもそのように言っていただけるようにしていきたいです。今一緒に働いている獣医師や看護師が、将来別のキャリアを歩むときに、「KINS WITH動物病院出身だったら、大丈夫だね」と言われるようにしていきたいです。
岡田:将来的には、歯科の大学教育に関わっていきたいです。まだまだ獣医学の歯科領域は、研究が進んでいない領域なので、臨床を多く経験した僕だからこそ伝えられることもあると思います。次世代の獣医師を育て、獣医学の発展に貢献していきたいです。
また、KINSでは常在菌をテーマにしている会社なので、常在菌を反映させた新しい治療方法を発見できる一助になりたいなと思っています。
岡田:KINS WITH動物病院は、今後新しい動物病院を開院し、拡大していく予定です。新しい動物病院の院長として、一緒にレベルの高い医療を提供したい方は、ぜひ一度お話しさせてください。
また、歯科や皮膚科の技術を磨き、より成長していきたいと思っているジュニアの方。歯科であれば私、皮膚科であれば認定医の先生がKINSに在籍しています。気になる方は、ぜひ一度お話しさせてください。
KINS WITH動物病院では、気軽にお話しできる機会を設けています。面接とは異なりますので、「まだ転職したいと決めたわけではない」という方も、お気軽にご応募ください。