猫の歯磨きのやり方とは?5つのステップを獣医師が解説!

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歯磨きは、歯周病やその他の健康上の問題(お口のトラブル)を防ぐことにつながります。

今回は歯磨きの必要性や、正しい歯磨きの仕方についてお話ししていきます。

猫に歯磨きは本当に必要なの?

猫は人に比べて歯肉炎や歯周病になりやすいと言われています。それは口内環境が異なるからです。​​人の口内は弱酸性なのに対し、猫はアルカリ性。

アルカリ性の口内環境下では、虫歯菌が発生しにくく、歯周病菌が繁殖しやすい環境と言われています。

また、お口トラブルの元となる歯垢が歯石に変わるスピードも、猫と人間では大きく異なります。

人間では歯垢から歯石に変わるには約20日と言われていますが、猫は約3日と倍以上の速さで歯石になってしまうのです。歯石が形成されると歯の表面がザラザラになり、新たな歯垢が付着しやすくなります。歯石が新たな歯垢を付着させ、それがまた歯石となる•••といった悪循環が起こります。

歯垢が歯石になる前の歯磨きがとても大切で必要なのです。

猫への歯磨きの仕方

はみがきが必要なのは何となくわかっているけど、うちの子にはできないかも…と思った方も多いのではないでしょうか?

どの猫ちゃんも私たちのように歯ブラシでゴシゴシ歯磨きすることは困難です。

猫ちゃんと飼い主さんとのスキンシップの中で、“じっくり”“少しずつ”歯磨きするためのステップを踏んでいくことが大切。

初めて歯磨きをする猫ちゃんや、触れることが難しい猫ちゃんにもチャレンジできる歯磨き方法をご紹介しますので、できることから取り組んでみましょう!

猫の歯磨きに必要なもの

猫ちゃんの歯磨きに必要なもの(使うもの)をご紹介します。

最初に揃えるというより、お家の猫ちゃんの歯磨きのステップと好みに合わせて揃えていくようにしましょう。

  • 猫ちゃんが好きな味のスープ(ささみのゆで汁、まぐろ/かつお味のスープなど)やペースト状のおやつ
  • 猫ちゃん用歯磨きジェル
  • 柔らかい布(ガーゼなど)や綿棒
  • 猫ちゃん用歯磨きシート
  • 猫ちゃん用歯ブラシ

歯磨きを始める際はお家の中で、ドアや窓が閉まっていて外に出られない環境で行いましょう。猫ちゃんがびっくりしたり嫌がったりして外に逃げてしまうことを防ぐためです。

そして決して忘れてはならないのは「褒めてあげること」。一回一回のアクションごとにたっぷり褒めてあげてご褒美をあげましょう。

安全安心で楽しい歯磨きをしていきましょう!

猫の歯磨きへの手順

Step.1 口周りを触られることに慣れよう!

猫ちゃんが落ち着ける時間と場所で、猫ちゃんとスキンシップを取りましょう。

そのときに、顔や頬、口周りを触ったりしてみて、お口周りを触られることに慣れてもらいます。

Step.2 「意外と嫌じゃないものかも!?」を感じてもらおう!

お口周りを触れるようになったら、猫ちゃんが好きな味のスープやペースト状のおやつを指につけて舐めさせます。「嫌なことじゃないかも!」と思ってもらいましょう。

Step.3 歯と歯茎を触ってみよう!

お口周りを触れるようになり、指を舐めてもらえるようになったら、唇をめくって実際に歯や歯茎を指でそっと撫でてみましょう。

猫ちゃんは前から近づかれるのが苦手なので、後ろから頭を優しく握るようにして親指ともう一本の指で唇をめくるようにするのがコツです。

嫌がらないようであれば、歯磨きジェルなどを指につけて歯と歯茎に沿って優しくこすってみてください。

焦らず一つ一つ順を追ってやっていきましょう。褒めることを忘れないように!

Step.4 汚れを取ってみよう!

歯と歯茎を触られることに慣れたら、歯ブラシより口に入れても違和感のない、綿棒や柔らかい布、歯磨きシートなどで実際に汚れを取っていきましょう。

綿棒には歯磨きジェルをつけて、歯や歯と歯茎の境目を磨いていきます。

布やシートの場合は、指に巻きつけて、歯や歯と歯茎の境目を磨いていきましょう。

Step.5 歯ブラシにトライ!

歯磨きをすることに慣れてきたら、歯ブラシにトライしてみましょう。

歯ブラシに歯磨きペーストをつけ、磨ける歯から優しく磨いていきます。いきなり全ての歯を磨くことはとても難しく猫ちゃんにもストレスがかかるので、少しずつ範囲を広げていくようにしましょう。

歯磨きの頻度と時間

私たち人間は毎食後歯を磨くことが多いですが、猫ちゃんの場合はそこまで頻繁に歯磨きを行うことは実際難しいかもしれません。

1日1回、その日の汚れを取るために歯磨きすることが推奨されますが、難しいようであれば、週2〜3日を目標に取り組んでみましょう。

歯磨きする時間についてですが、あまり長いこと磨き続けると、返って歯や歯茎を傷つけてしまったり、猫ちゃんに過度なストレスを与えてしまいます。

目安としては、片側30秒ずつ程度で磨くようにしましょう。

どうしても歯磨きが難しい猫ちゃんへ

猫ちゃんの中には、どうしても歯磨きにトライできない猫ちゃんもいます。

歯磨きを諦めてしまいそうになりますが、最近は歯磨きが難しい猫ちゃんでもデンタルケアができるグッズがたくさんありますので、まずはそこから取り組んでみてはいかがでしょうか。また定期的に動物病院でお口チェックをしてもらい、必要な処置をしてもらうこともおすすめします。

また、どんな猫でもすぐに始められるオーラルケアアイテムを以下の記事にまとめました。

どうしても歯磨きが苦手な子のために、こちらも合わせてご検討ください。

猫の歯磨きについてのまとめ

歯磨きは猫ちゃんと飼い主様で仲良く楽しく取り組んでいくことが一番大切。無理強いは禁物です。気長に取り組むことも非常に大切なので、できることから少しずつコツコツと続けていきましょうね。そして毎回たっぷりと褒めてあげましょう。

歯磨きのことでお悩みや不明なことがありましたら、お気軽に当院にご相談ください。

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