オーラルケアは猫ちゃんの健康を維持する上で、必要不可欠。

はみがきが必要なのはわかってはいるけど、猫ちゃんの中には体を触られることも苦手で、口周辺を触ることなんてできない！と諦めてしまっている飼い主様も多くいらっしゃるのではないのでしょうか？猫ちゃんはもともと警戒心が強い動物なので無理もありません。

今回は、そんな猫ちゃんと飼い主様にも始められるオーラルケアについてお話しします。

できることから取り組んでみませんか？

どの猫ちゃんでもすぐに始められるオーラルケア

昨今、多くのオーラルケア用品が開発され、たくさんの種類のオーラルケア用品を手にとることができます。今回は、どの猫ちゃんでも始められるオーラルケア用品についてまとめました。お家の猫ちゃんに合ったものからオーラルケアを始めてみましょう！

ごはんタイプ

歯や歯茎ケアに特化したドライフードです。

これは、粒自体が特殊な形と食感で、猫ちゃんがよく噛んで食べることを目的としています。よく噛むことで粒の破片と歯が擦り合わさり、歯垢や歯石の付着、着色汚れを防ぐことが期待できるためです。また、口内環境を整える成分が入っていたりするものも。普段のごはんの時間にオーラルケアができるため、近づくことや触ることが難しい猫ちゃんにも取り組んでいただけるオーラルケアです。

ふりかけタイプ

ごはんの上にふりかけたり混ぜたりすることでオーラルケアができるというもの。口内環境を整える成分や乳酸菌が入っていて菌が繁殖しにくくするため、口臭予防などの歯垢の除去以外でのメリットもあります。猫ちゃんが好きなフレーバーのものもあれば、無味無臭のものまでありますので、味や食感、臭いなどに敏感な猫ちゃんにも取り組んでいただけるオーラルケアです。

おやつタイプ

猫ちゃんの歯磨き用のおやつは、噛むことで歯垢を落とす効果が期待されます。

スナックタイプやガムタイプなど様々な種類や味、大きさがあります。

スナックタイプは、カリカリとした食感で、おやつの破片と歯の擦れによって歯垢や歯石の付着、着色汚れを防ぐことが期待できます。

ガムタイプは繊維質や表面の凹凸で歯垢を絡めとることが期待されます。硬いものが苦手な猫ちゃんでも取り組みやすいオーラルケアです。

おやつタイプは種類がたくさんあるため、お家の猫ちゃんの好みに合ったものを選んであげやすいのがメリット。美味しく歯磨きができるのもいいですよね。

飲むタイプ

いつもの飲み水に混ぜるタイプのオーラルケア用品です。

無添加の電解水が歯の隙間にも入り込み、歯の汚れを浮かすことを目的としたものや、口内環境を整える成分が入っており、汚れが付着しにくくすることを目的としたものなどがあります。

無味無臭のものが多くあり、味や臭いに敏感な猫ちゃんでも続けやすいオーラルケアです。

なめるタイプ

菌や有効成分の力で汚れを浮かしたり、悪い菌を抑えたりすることを期待したものです。

リキッドタイプやジェルタイプなどがあり、リキッドタイプはお口の中にポトっと落として使用、ジェルタイプのものは飼い主様の指につけて舐めさせたり、おもちゃや前足などにつけて舐めさせたりして使用することができます。

おもちゃタイプ

噛むことで歯磨きができるものになります。猫ちゃんのおもちゃといえば、猫じゃらしのように捕まえたり追いかけたりするものが多いイメージですが、猫ちゃんも噛むことで遊んだり、ストレス発散したりします。噛むことでおもちゃが歯垢を取ってくれますので、飼い主さまと楽しくコミュニケーションを取りながらオーラルケアに取り組むことができます。

手軽に取り組めるオーラルケアですが、残念ながら歯周病の予防・治療として、適切な歯磨きができるわけではありません。こういったグッズによるオーラルケアもコツコツ続けていくことがとても大切です。歯ブラシができなくてもグッズによるケアを少しでも行い、定期的に動物病院でお口の検診必要な処置をしてもらうこともおすすめします。

どれにすればいいかわからない。どれがうちの子には合っているのかわからない。カロリーは大丈夫なの？などご不明なことがあればお気軽に動物病院にご相談くださいね。

KINS WITH動物病院の取り組み

常在菌からみる歯科治療に注力している当院では、歯磨き嫌いの猫ちゃんでも楽しく美味しくオーラルケアに取り組めるジェルを開発しています。

お口の菌を根本から整えるために「菌を取り入れる」「菌を育てる」成分を大切にしています。毎日のオーラルケアで、大切な猫ちゃんと長く健康に過ごせるよう、一緒に取り組んでいきましょう。大切な猫ちゃんのお口トラブルやオーラルケアにお悩みのご家族さまは、お気軽に当院にご相談ください。

さいごに

オーラルケアは猫ちゃんと飼い主様で仲良く楽しく取り組んでいくことが一番大切。気長に取り組むことが非常に大切なので、できることから少しずつコツコツと続けていきましょうね。