【子猫の下痢】原因とケア

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お家にやってきたばかりの子猫ちゃん。

遊んでいたかと思えばミルクを催促してみたり、少し月齢が進むとふやかしたフードを食べるようになったりするかもしれません。

とはいえ、成長が著しい子猫でものうちはちょっとしたことで体調やお腹の調子を崩しやすく、心配なことも多いと思います。

今回はそんな子猫に起こりやすい下痢症状についてご紹介します。

子猫は下痢になりやすいの?原因は?

子猫が下痢になりやすいかどうか、この問いの答えはYESです。

そして原因も多岐にわたるため、

・月齢やワクチン接種の有無

・直近で食べたもの

・普段の行動

などを把握しながら原因の特定に努めます。

下痢の状態としては、水っぽかったり、血やゼリー状のものが混じっていたり、色が普段と違ったりと、様々な異常が見られます。

普段と違うな、と感じたら、処理する前に写真を撮っておくと、後々病院を受診した際に獣医師が診断するためのヒントになります。

子猫ならではの理由

離乳期には母乳やミルクなど液体の食事から、フードなど固形食に移行していく段階で、胃腸が対応しきれず消化不良で下痢を起こすことがあります。

また、生まれてすぐに母猫からもたらされていた免疫抗体が消失する時期がやってくると、様々な感染症にも罹患しやすくなります。

ワクチン接種前などは特に、感染症が原因で下痢症状を起こすこともあります。

また好奇心旺盛な時期なので誤飲や誤食などで、腸閉塞のような重篤な状態から下痢を起こしている可能性も考えなければなりません。

先輩猫や同居犬がいる場合

寄生虫や細菌、ウイルスに感染している場合もあります。

これは、子猫自身の免疫機能が未発達な状態であることに加え、お家に先輩猫ちゃんや、わんちゃんがいる場合にも考慮されるべき項目です。

成猫・成犬では特に症状が露呈しない感染症でも、子猫においては下痢をはじめとした症状に苦しめられる可能性があります。

動物病院に受診する際は、お家にほかの猫ちゃん、わんちゃんが暮らしているかどうか、またどのような環境で暮らしていたのか(野良であった、ペットショップにいた、など)子猫の過去に過ごしていた環境も診断の参考になります。

子猫の下痢の診断

このように、子猫の下痢の原因は多岐にわたるため、原因の特定が難しいものです。

診察時にご家族から、下痢の回数や状態、様子などを伺うことで、原因の特定につながることがあります。

子猫の下痢を見つけたら、写真を撮って保存しておくことをおすすめします。

そして獣医師には

いつからどれくらい続いているか、1日に何回か、

食欲はあるか、下痢の量はどうか、など期間や頻度、様子を伝えられるようにしておきましょう。

正しい診断のもとに、正しい治療があります。

ご家族の協力は必須です。

下痢をしている子猫は受診を

子猫が下痢をしている場合、一度きりで元気に過ごしているようなら

離乳期であれば食事をミルクに戻すなどで様子を見ますが、元気消失が見られる場合や、下痢以外の症状(嘔吐など)がある場合などはすぐに受診をしましょう。

また、、お家にほかの猫ちゃん、わんちゃんがいる場合は、感染症が原因により下痢が引き起こされている可能性が考えられますので、下痢の症状がある猫ちゃんは隔離して過ごしてもらうようにしましょう。

ちなみに、たくさんの子猫が一緒に過ごしている場合やトイレを共有している場合、どの子が下痢をしたかわからない場合は、なるべく早い段階で全ての子猫を隔離する必要があります。

そして下痢があったトイレの砂は、ごっそり全部取り替えます

これは、感染症が原因だった場合、同じ砂のままだと何度も再感染してしまうリスクがあるからです。

また、お部屋の中で下痢が見つかった場合は、

片付けたあと、塩素系の消毒薬で仕上げをしておくと二次感染を抑えることにつながります。

【子猫の下痢】ケアのポイント

子猫が下痢になった際のケアのポイントは、以下のとおりです。

日常生活で思い当たることがあれば、下痢になりにくい環境づくりに努めましょう。

子猫が下痢をしている時は低体温症に注意

子猫の下痢では、症状が続くと体力が急速に奪われ脱水状態に陥ることに加え、

体温が下がり、低体温症になって命を落とす危険が伴います。

そのため、おうちで過ごすときも、病院受診の際も子猫の身体を温めることを意識します。

子猫の身体をふわっと包み込む包み込めるタオルなどで、体温が奪われないように温めてあげます。

室温は24〜30℃、湿度は50%程度に保ち、様子を見ます。

エアコンは空気を乾燥させてしまうので、湯たんぽなど、湿度を奪いすぎない方法で温めることが必要になることもあります。

感染症や内臓疾患、誤飲・誤食などが否定され、食事や消化不良による下痢だとわかった場合には、無理に固形食を摂らせず、ミルクに戻すなどして、消化に負担がかからないように食事を管理します。

腸内細菌のケア【腸活】で子猫の健康を守る

看病のタイミングでプロバイオティクスを取り入れて腸内環境の強化をサポートしてあげることで回復が早まるのと同時に、免疫機能の強化にもつながります。

免疫機能が未発達な子猫でも、プロバイオティクスを用いて腸内細菌のバランスを整えることができます。

子猫のうちから多彩な腸内細菌を持っておくことで、成猫になっていく段階でも健やかに過ごせることが期待できます。

KINS WITH 動物病院では乳酸菌をはじめとしたプロバイオティクスの製品取り扱いがあるため、子猫から使えるサプリで、健康状態の底上げを図ることができます。