猫の肉球ケア。乾燥の原因と病院への受診について

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ねこちゃんの肉球はぷにぷにしていてとっても愛らしいですよね。可愛らしいだけでなく、普段歩く時に直接床や地面に触れるクッションでもあり、大切な体の場所です。そんなねこちゃんの肉球が乾燥してひび割れてしまうこともあり、ケア方法などを詳しくまとめてみました。

猫の肉球が乾燥している時

私たち人間の手足と同じようにねこちゃんの肉球も乾燥します。

普段歩くときに直接床につける場所でもあるので、大切にしたいですよね。

乾燥しているとひび割れを起こしたり、がさがさといった質感になることがあります。

ではねこちゃんの肉球はどんな時に乾燥するのでしょうか。

乾燥している原因は?

ねこちゃんの肉球が乾燥する原因としては、以下のようなことが挙げられます。

・空気が乾燥している

・グルーミングのしすぎ

・摩擦や擦れ

・栄養不足、水分不足

・ストレス

・遺伝

・薬

・感染症や皮膚病

ざっと挙げましたが、本当に原因は様々です。

空気が乾燥していたり、気象の関係以外でもアレルギーや細菌感染、免疫機能が下がる病気にかかっていたり、病気などで栄養をフードから吸収できずに栄養不足になってしまっているなど、実は色々あるんですね。

乾燥やひび割れに気付き原因も思い当たらない場合などは、獣医師に診てもらうのもお勧めです。

猫の肉球の乾燥、どうしたら良い?

ねこちゃんの肉球が乾燥していると、皮むけやひびわれでそこから感染症にかかりやすくなることもあります。

できるだけ保湿などを行い、肉球が柔らかく潤うようにケアしてあげましょう。

ケア方法

まず水分補給をこまめにできるように、ねこちゃんがいつでも綺麗な水が飲めるようにしましょう。水分不足はねこちゃんの肉球の乾燥を引き起こします。

できるだけ自然なものを使い、肉球をケアすることができます。

使っても良い自然由来の保湿方法としては、以下のようなものがあります。

アロエベラジェル

傷や腫れをなだめる特性があり、肉球のケアにも適しています。

コットンにジェルをとり、肉球に塗ります。そのまま馴染ませて朝洗い流すまで一晩置いておきます。

これを1日1回の頻度で繰り返します。

ヒマシ油

肉球の皮むけに対する別の効果的なものとしてヒマシ油もあります。

1日数回、皮むけしてしまっている箇所に塗ります。

力を入れすぎないようにお気を付けください。

エプソムソルト

入浴剤としても認知されだしたエプソムソルトですが、ねこちゃんの肉球ケアにも効果的です。お湯を張った浴槽に大さじ4杯ほどのエプソムソルトを入れ、ねこちゃんの肉球を20分ほどつけます。その後よくすすいであげてください。

週に3回ほどこれを繰り返します。

オリーブオイル

オリーブオイルやココナッツオイルはねこちゃんの肉球に保湿として塗っても問題ありません。週に2、3回塗ってあげると保湿効果により肉球を柔らかくして乾燥を防いでくれるでしょう。

ワセリン

ねこちゃんの肉球に週2~4回ほど塗ってあげて下さい。ねこちゃんが舐めてしまってもワセリンの場合は問題ありません。

猫用の靴下やブーツ

屋外に出るねこちゃんなどは、固い地面に肉球がついてしまいあかぎれのようになってしまうことがあります。ねこちゃんようの靴下やブーツがあり、フィットするものを履かせてあげて肉球を保護する選択肢もあります。

このようなケア方法が挙げられますが、獣医師がねこちゃんの肉球の状態を診た上で必要に応じて抗生物質などの薬の追加を勧めることもあります。乾燥の原因にアレルギーや真菌の感染などがある場合もあります。乾燥がひどくて気になる場合は相談してみてくださいね。

ワセリンやオリーブオイルを使っても良い?

肉球の保湿に、ワセリンやオリーブオイルを使っても大丈夫です。

自然由来であり、ねこちゃんが舐めたとしても問題ないとされています。

人間用の保湿クリームなどはねこちゃんに有害な成分が入っている可能性があるため、使わないでおきましょう。

また、単なる乾燥であれば保湿することがケア方法として有効ですが、肉球が乾燥している背景に栄養不足や病気などその他の原因が隠れていることもありますので、その際は根本の治療を行うなどのケア方法が異なってくることに注意しましょう。

病院に行った方が良いサインは?

ねこちゃんの肉球の乾燥には、家庭で出来る対処法もこのように多くあるのですが、あまりにおさまらない場合など細菌やイースト菌、真菌などにかかっている場合もあるため、一度獣医師に診てもらうのがおすすめです。

単なる乾燥と放っておかずに、大切な場所としてケアしてあげたいですね。

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