犬の抜歯・重度の歯周病で犬歯以外すべての歯を抜歯

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重度の歯周病で犬歯以外すべての歯を抜歯をしたわんちゃん

今回ご紹介するのは、重度の歯周病により、犬歯4本以外すべての歯を抜歯せざるをえなかったわんちゃんの症例です。

歯周病により、歯肉の後退により歯の根っこが見えてしまっている部分や、あごの骨が溶けているために、グラついて倒れてきてしまっている歯もみられました。

レントゲン撮影により左右の犬歯は残せると判断したため歯石を除去し、他の歯は残念ながら残すことが難しいと判断し抜歯をしました。

【歯石取り】治療については以下の記事をご覧ください。
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抜歯治療について

高齢になってもごはんを噛んで食べることができるように、できる限り多くの歯を残してあげたいですよね。しかし、歯周病の進行度合によっては残念ながら残すことが難しく、抜歯をしなくてはならない歯もあります。

  • ▼ 一般的な抜歯の判断基準
  • 歯のグラつきがある場合(動揺)
  • 歯の根っこと顎骨の付着が極端に少ない場合
  • 重度の根分岐病変がある場合

※最新の獣医歯科学においては、一般的に抜歯と判断される状態においても、歯を残すことができる治療や、再生療法によって歯周組織を再生させる選択肢もあります。

今回の症例では、左右の犬歯のみを残し、それ以外すべての歯は抜歯しました。抜歯した後は、感染・炎症のある組織を除去し、必要に応じて歯肉は縫合します。

縫合の糸は、髪の毛と同じまたはそれよりも細い糸を使用することで、処置後の口の違和感を軽減します。また、縫合糸は1~2か月で溶ける糸を使用するため、基本的には抜糸の必要がありません。

わんちゃんも痛みを感じている場合も

今回のような重度の歯周病の場合は、わんちゃん自身もお口に強い違和感や痛みを感じている可能性があります。

  • 強い口臭
  • 口を気にする、痛がる様子
  • カリカリのフードを食べなくなる
  • 歯が抜ける

などの症状が見られるかと思います。

わんちゃんやねこちゃんは歯がなくなっても、やわらかいものを中心にごはんを食べることはできますが、高齢になっても”食事を楽しむ”ために歯は大切です。

歯周病はお口に限ったトラブルではなく、全身にもじわじわとダメージを与える疾患です。

定期的な歯科検診で早期発見・早期ケア・早期治療が大切なことはもちろんですが、重度の歯周病をかかえている子であっても、当院の歯科治療の経験豊富な獣医師が、一頭一頭その子にあった診療プランを一緒に考えてきますので、お気軽にご相談ください。

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