
食欲があるのに犬が下痢をするとき
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二次診療施設で消化器内科医として診療に従事してきました。
これからは身近に相談できる消化器内科医として、皆さんのお悩みを一緒に解決していきたいと思います。
当院初診の1年前に他院で受けた健康診断でアルブミンの低下(2.1g/dl)が指摘され、内視鏡検査の結果「蛋白漏出性腸症」と診断され治療を受けましたが、アルブミンは上がらず、セカンドオピニオンで当院を受診されました。
症状はほとんどありませんでした。蛋白漏出性腸症に対して他院で自然療法という細胞療法を受けましたが改善なく、消化器専門の先生に診てもらおうと思いました。
下痢や嘔吐はなく、元気・食欲に問題ありませんでしたが、体重減少は中程度でした。
療法食や細胞療法を行いましたが改善せず、貴院が開院した当初に受診したことがあったため、そこに消化器ができたとHPで知り来院しました。

血液検査ではALBは2.0g/dlで低く、エコー検査では小腸が全体的にリンパ管拡張の所見が目立ちました(図1)。1年前に他院で実施された内視鏡検査は観察範囲と生検数が少なく、再度評価することをご提案しましたが、2回目の内視鏡検査は希望されませんでした。
アルブミンを低下させる鑑別疾患を改めて精査するとタンパク尿が>5.0と高値であることがわかり、蛋白漏出性腸症と蛋白漏出性腎症の併発であることがわかりました。
胃腸疾患に対してはエコー検査の所見からリンパ管拡張症が比較的強めに感じたため、現在の治療より脂質制限を強化しました。蛋白漏出性腎症に対しては定法通りの内科治療を開始しました。
治療開始後は速やかにタンパク尿は消失し、アルブミンは基準範囲へと上昇しました。現在では消化器徴候もなく、定期健診に通っています。
今では治療開始時より体重も増えて、気になる症状もなく、何不自由なく生活を送れています。セカンドオピニオンを受けて良かったです。
低アルブミンを起こしうる病態は多岐にわたります。必ずしも蛋白漏出性腸症とは限りません。アルブミンが上がらず治療経過が芳しくないときは精査に漏れはないか、今の診断が正しいのか立ち返る必要があります。担当の先生に問いかけるのは勇気が必要かと思いますので、そういう時こそセカンドオピニオンのタイミングです。
今回の患者さんのように、内視鏡まで実施歴があったこともあり、蛋白漏出性腸症という胃腸疾患に対する固定概念が強かったですが、除外検査がいかに大切かということがお分かりになる一例だったかと思います。
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二次診療施設で消化器内科医として診療に従事してきました。これからは身近に相談できる消化器内科医として、皆さんのお悩みを一緒に解決していきたいと思います。