5才の短頭種の歯石除去｜歯石除去に来院したフレブル

今回は、歯石除去に来院したフレンチ・ブルドッグの男の子の紹介です。

臼歯に歯石が沈着していて歯周病が始まりつつあります。

記事の内容を担当した病院

二子玉川院

歯科専従の獣医師と専用の設備を備え、一般的な歯科治療に加え難症例や歯を抜かない治療方法にも対応。加えて愛犬愛猫の歯磨きトレーニングの手順や定期メンテナンスについてもご案内しております。
東京都世田谷区 玉川3丁目15-13　EXPARK二子玉川 1階
電話番号：03-6447-9230

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1. 治療の概要

　⚫︎大きさ　小型

　⚫︎犬種　　フレンチ・ブルドッグ

　⚫︎年齢　　5歳9カ月

　⚫︎性別　　去勢雄

　⚫︎体重　　10kg

　⚫︎症状　　歯石

　⚫︎病名　　歯肉炎、歯の摩耗

　⚫︎処置　　歯石除去

　⚫︎処置時間　1.5時間

　⚫︎費用　　12万円程度

2. 実際の症例

2-1. ご来院時の状況

気になる症状がある状態ではなかったようですが、歯石を気にされて来院されました。

歯磨きも挑戦されているようですが、うまく磨けず、歯石がついているのが気になる状態でした。

2-2. 検査結果と治療方針

奥歯に歯石がついていて、一部赤みがあり、腫れている部分があります。（歯肉炎）歯周病は歯肉炎と歯周炎に分類され、歯肉炎は軽度の歯周病です。歯周病は多くの愛犬に発生する病気で、3歳以上の子はほとんどの愛犬が歯周病になっています。

今回はしっかりと歯石をとって、治療することになりました。

2-3. 治療の流れ

全身麻酔前に血液検査や胸部レントゲン検査を行います。問題がなかったとしても全身麻酔は100％安全な処置ではありません。短頭種の愛犬のリスクは、他の子に比べて高めなので、より注意が必要です。

術前検査に問題がなければ、全身麻酔を行い、歯科専用レントゲン撮影と口腔内の評価を経て、歯石除去を行います。全身麻酔での歯科専用レントゲンにより、やっと確定診断がつきます。この時点で重篤な状態ならば、抜歯や歯周治療を行います。

今回の愛犬は、大きな問題はなかったので、歯石除去だけ行いました。上下の裂肉歯などに摩耗が認められますが、大きな障害はない様子だったため、経過観察としました。短頭種の愛犬は、パワフルな子が多いので、硬いものを噛ませたりすると摩耗・破折が発生します。余計な麻酔処置をしなくても良いように、硬すぎるものは咬ませないようにしましょう。

2-4. 術後結果

1本1本の歯石を丁寧に除去したら、全体を研磨ペーストなどを用いて磨き上げます。当院では、歯に傷をつけないように、研磨剤の細かいタイプや含まれないタイプのペーストを使ってゴム製のカップ状の道具で磨いています。

3. 治療後の経過

術後は目の覚め具合も問題なく、当日に帰宅しました。帰宅してからも目立つ異状はなく、元気に過ごして痛そうです。歯石除去を行った愛犬・愛猫は、定期的に来院してもらい、一緒に歯磨きチェックや練習をするようにしています。多い方は2週間から1か月ごとに来院することもあります。上手に歯磨きできるようになったら３～６か月ごとに検診を行います。

4. 担当獣医師からの一言

今回は歯石除去をしたフレブルの愛犬を紹介しました。短頭種の愛犬の麻酔は、他の子に比べてリスクが高いと言われており、短頭種の愛犬の飼主様も麻酔が怖いと考えている方が多いかと思います。もちろん、僕も麻酔は怖いと思うことはありますが、愛犬の歯を将来も残してあげようと思うと、全身麻酔での処置が必要になってしまいます。なるべく歯磨きを小さい頃から練習して、なるべく麻酔回数を抑えつつ、きれいな歯を残してあげたいですね。

この治療を受けるには

歯石取りの治療を担当する先生

KINS WITH動物病院 二子玉川院
院長 岡田純一

東京都世田谷区 玉川3丁目15-13
EXPARK二子玉川 1階
電話番号：03-6447-9230

KINS WITH動物病院、院長の岡田純一です。当院では愛犬さん、愛猫さん、ご家族の抱えるトラブルに対し、症状をなくすことはもちろん、なるべく根本から解決することを目指しています。 高性能な機器を用いた安全で正確な処置はもちろん、常在菌に着目したアプローチや、お家での生活に対するアドバイスまで丁寧に対応致します。 もちろん手技の技術を向上させるための鍛錬も日々欠かさず行なっております。 愛犬さん、愛猫さんとご家族が元気いっぱいで幸せな時間をなるべく長く過ごすお手伝いができるよう、努めて参ります。よろしくお願い致します。

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