食欲があるのに犬が下痢をするとき
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チワワは小型犬ですが、歯は大型犬と同じ本数が小さな口の中に生えているため、歯と歯が密集していたり、成長過程で抜けるはずの乳歯が残ったまま永久歯が重なって生える「乳歯遺残」である場合がありますす。また、2歳未満のチワワの80%以上が、何らかの口腔トラブルがあると言われています。
乳歯遺残により、歯と歯の密集や歯並びが乱れている場合、歯と歯の間に食べかすが残りやすかったり、食後8時間程度で形成され始める歯垢が溜まりやすいため、チワワは歯のトラブルが引き起こされやすい傾向にあるようです。
しかし、チワワは飼い主さまへの忠誠心が強く好奇心が旺盛な傾向にあるため、このチワワの特性を活かし飼い主さまとのコミュニケーションを上手に取ることで、チワワが歯磨きを好きになってくれる可能性があります。毎日歯磨きができるようになれば、歯のトラブルをできる限り予防し、歯と口腔内の健康を保つことができるかもしれません。
愛犬に「歯磨きは楽しい」と認識してもらえるよう歯磨きの手順やコツをつかみ、歯磨きの時間を飼い主さまとの楽しい時間にしていくことが非常に大切だと言えるでしょう。
これから歯磨きにチャレンジする方へ!
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犬は、大きな肉などの食べ物を噛みちぎって飲み込むため歯が発達しており、歯によって異なる役割を持っています。
水分を多く含んでいるごはんを食べると、食事で水分が摂れるため、食後にお水を飲む回数が減って食べかすなどが流れにくく、口の中に残りやすかったり、噛む回数が減って唾液の分泌が少なくなることがあるようです。このため、愛犬の歯には歯垢が溜まりやすくなってしまいますが、必ずしも食事を変える必要はありません。このような場合は、マッサージで唾液の分泌を促進させたり、歯磨きをより丁寧に行うなどの工夫が必要です。
では、実際にチワワのどこの歯に歯垢が溜まりやすいのでしょうか。次の3つの歯が、特に歯垢が溜まりやすい箇所と言われていますので、丁寧な歯磨きを心がけるようにしましょう。
犬の上顎に生えているもっとも大きい歯「第4前臼歯」は、42本の歯の中でもっとも汚れやすい歯と言われています。口の中に入れた食べ物を細かくして、飲み込めるように切断する役割があります。
第1後臼歯は、下顎のいちばん大きい奥歯で上面がすりこぎ状になっていて、細かくなった食べ物を、さらに細かくすりつぶす役割があります。
犬歯は、もっとも尖っている歯で、獲物を捕らえて逃がさないようにする役割のある歯です。奥歯と違って、口唇をめくると磨きやすい歯ですが、根元や裏側に汚れが溜まりやすいので、磨き忘れのないように気をつけましょう。
歯磨きは、毎日行うことが理想的ですが、難しい場合は最低でも2〜3日に1回の頻度で行うことが望ましいと言われています。それは、犬の歯についた歯垢は、2〜3日で歯石になるため、歯石になる前に歯垢を取り除くことで、歯石化するのを予防することができるからです。
また、いつから歯磨きを始めればよいか迷われる飼い主さまもいらっしゃるかもしれませんが、歯磨きは歯が生え変わる前の子犬の頃から、できるだけ早く始めることが大切です。歯磨きでブラッシングすることによって歯の土台である歯茎が強化され、愛犬の歯を健康に保つことに繋がると言われています。
ではなぜ、歯磨きが必要なのでしょうか?まず、歯垢は食後8時間程度で形成され始め、24時間程度で歯周病菌などの悪玉菌が増えていきます。さらに、ほおっておくと2〜3日で歯石になり、歯石は歯磨きでは除去することができません。歯石が蓄積すると、歯垢がたまりやすくなり、歯周病を引き起こして悪化させやすくなる可能性があります。そうなると、口の中の細菌が血液にのって全身に行き渡り、心臓や肝臓、腎臓などの病気を招いてしまう恐れもあると指摘されています。よって、歯磨きは、愛犬の歯や体全体の健康を守るために必要な欠かせないケアなのです。
毎日の歯磨きが、愛犬の全身の健康にも影響しているということがわかりましたが、特にチワワは口が小さいため、飼い主さまも愛犬の歯磨きをしづらいと感じたり、愛犬自身も歯磨きが苦手な場合が多いのではないかと思います。このような場合は、いきなり歯ブラシで歯を磨くのではなく、まずは口の周りを触る練習「マズルトレーニング」から始めて、慣れていくことがおすすめです。
母犬は、子犬のマズルに顎を乗せてしつけを行ったり、マズルを噛むことで、上下関係や「やってはいけないこと」を教えます。愛犬のこの習性に沿った方法で、人間が取り入れたしつけ方法を、「マズルトレーニング」と言います。愛犬自身も、本能的にやってはいけないことだと認識しやすいため、しつけが効果的だと言われています。
マズルトレーニングを行うには「マズルをつかむ」必要があります。では、その「マズルをつかむ」6つのステップを見ていきましょう。
愛犬の身体を触ったり頭をなでたりして、リラックスさせる
マズルを静かに優しくなでる
鼻先を包み込むように軽くにぎる
マズルをつかんだまま上下に動かしてみる
口を持ち上げたり開けさせたりする
マズルに触れられることに慣れたら、実際に悪さをした時にマズルをつかむ
このような6つのステップで、ゆっくりとトレーニングしていきましょう。マズルトレーニングができるようになると、愛犬の歯磨きの他、耳掃除や投薬などの際にスムーズに顔に触れることができたり、興奮を鎮めることなどにも役立ちます。
ただし、マズルには感覚器官が集中しているため、初めは触れられることを嫌がる愛犬が多く、難しいかもしれません。特に、チワワの口は小さいため、無理に強く触るのではなく優しくつかみ、飼い主さまとのスキンシップを楽しみながら、愛犬のペースにあわせて少しずつ行っていきましょう。また、マズルを触る際に、目を傷つけないように注意しましょう。
マズルをつかめない場合は、下顎の毛を優しく掴んで、持ち上げるようにすると口周りをコントロールしやすい子がいます。チワワはマズルが短いので、無理なく、工夫をするようにしましょう。
ここからは、チワワならではの歯磨き方法とコツをご紹介していきます。歯磨きのコツをつかみ、毎日の歯磨きにお役立ていただければと思います。
チワワの小さな口のサイズにあった歯ブラシを選び、やぎミルクなどの愛犬の好きな味や香りのするジェルなどをつけて舐めさせてあげましょう。歯ブラシにつけた歯磨きジェルを舐めて「美味しい」や「楽しい」と思ってもらうことが第一歩です。
愛犬が安心できるよう飼い主さまが抱き抱え、その体勢で口を触ったり口唇をめくったりして慣れていきましょう。飼い主さま自身が落ち着いて話しかけたり、なでたり、褒めてあげることで、飼い主さまの気持ちが愛犬に伝わり、歯磨きを受け入れてくれるかもしれません。愛犬が落ち着く時間帯や安心できる場所を選ぶことも大切です。
歯磨きの一つ一つの工程を行うごとに、愛犬をなでたりおやつをあげたりしてたくさん褒めてあげましょう。歯磨きの度に褒めることで、愛犬は「歯磨きは楽しい」と認識し、歯磨きを好きになってくれるはずです。
愛犬が落ち着く時間帯や環境を選び、愛犬が安心して歯磨きができるよう、優しく抱き抱えて歯磨きの体勢を整えます。そして、歯磨きジェルを舐めたり、口のマッサージから始めて、少しでもできたらこまめに褒めてあげましょう。
歯磨きジェルや口を触られることに愛犬が慣れてきたら、歯磨きシートやガーゼなどを飼い主さまの指に巻いて歯磨きジェルを付け、少しずつ愛犬の歯や歯茎に触れていきます。指の第一関節辺りまで使用し、奥の歯まで一本ずつ触れて汚れを取り、歯磨きジェルを左右それぞれの歯茎に塗りましょう。
愛犬が、歯や歯茎に触れられることに慣れてきたら、次は歯ブラシに歯磨きジェルを付けてゆっくりと歯を磨いていきます。愛犬の負担にならないように、名前を呼びながら、「おりこうだね」などと褒めながら少しずつ歯磨きに慣れていくことが大切です。
愛犬が歯磨きを嫌がる時は、歯磨きジェルを付けた歯ブラシを舐めさせたり、歯ブラシで口や歯に触れたり、皮膚をめくったりして口を触ることからスタートし、まずは歯の形や状態をチェックするだけでもよいでしょう。愛犬が口に触れられることに慣れてきたら、歯ブラシを軽く歯にあてながら食べかすや汚れを落としたり、歯や歯茎をマッサージするように磨きます。歯磨きを強制したりゴシゴシと磨く必要はなく、褒めながら優しく歯を磨き、愛犬のペースに合わせて少しずつ慣れていくことが大切です。
また、「1日目は右側、2日目は左側、3日目は前側」のように、歯を「3日で1周」するように磨くと、愛犬と飼い主さまの精神的・身体的な負担を軽減することもできます。毎日少しずつ歯磨きをすることで、愛犬も口に触れられることに慣れてくれるはずです。まずは「3日で1周」を目標に取り組んでみましょう。
愛犬が歯磨きを怖がる場合は、歯磨きジェルを歯茎に塗って唾液腺をマッサージしてみましょう。口全体に歯磨きジェルが行き渡り、口内環境の改善が期待できます。さらに、唾液腺をマッサージすることで、唾液の分泌が促され口内環境がよくなり、歯周病菌の増殖を抑えてくれる効果も期待できます。また、お水に適量のジェルを溶かすだけでできる「デトックスウォーター」を飲むこともおすすめです。
歯磨き後におやつをたくさん与えすぎるのはよくありませんが、歯磨きに慣れていないうちは、歯磨きを頑張った後に褒めながらおやつをあげて、「歯磨きは楽しいものだ」と愛犬に思ってもらうことも大切です。おやつを与えた後は、お水を飲むなどして口をすすげるとよいでしょう。
歯ブラシや歯磨きシート、コットンなどで歯を磨いてあげなければ、十分なケアはできません。歯磨きガムを歯磨きのご褒美として与えつつ、歯ブラシの練習も行いましょう。
慣れないうちは、歯磨きを楽しいと思ってもらうためにおやつをあげましょう。
硬いものは、愛犬の歯を傷めてしまう可能性があります。
デンタルジェルは、口腔内の乾燥を予防したり口臭を抑えたりする効果が期待できます。
無理に歯磨きをしようとすると、嫌になって歯磨きができなくなることがあります。スキンシップから始め、歯磨きジェルなどを歯ブラシにつけて舐めさせてあげ、少しずつ慣れていきましょう。
見えないところで歯周病が進行している可能性もあります。3か月から1年に一度、定期的な歯科検診を受けるようにしましょう。
硬い歯ブラシでゴシゴシと強く磨くと、歯茎を痛めてしまいます。歯1本につき、2〜3秒くらい摩擦をかけながら優しい力で磨いてあげましょう。
歯垢は食後8時間程度で形成され始め、24時間程度で歯周病菌などの悪玉菌が増えてくるとお話ししました。そのため、歯磨きは毎日の習慣にすることが理想的です。毎日のことだからこそ、できるだけ愛犬が負担を感じることなく歯磨きを行い、好きになってもらう必要があります。
また、歯垢は歯磨きをせずほおっておくと、2〜3日で歯石になってしまいます。さらに歯石は、歯磨きでは除去することができず、蓄積すると歯垢がたまりやすくなり、歯周病を引き起こし、悪化させやすくなる恐れもあると指摘されているようです。そうなると、口の中の細菌が血液にのって全身に行き渡り、心臓や肝臓、腎臓などの病気を引き起こしてしまう可能性もあります。
次のステップを取り入れ、歯磨きの時間を飼い主さまと愛犬の楽しいコミュニケーションの時間にし、愛犬に歯磨きを好きになってもらいましょう。
愛犬に歯磨きを好きになってもらうためには、まず、コミュニケーションから始めます。顎の下やほっぺの周りの唾液腺をマッサージして、愛犬の口に触れることに慣れていきましょう。
口の中に複数ある唾液腺を刺激することで唾液の分泌を促し、口の中の自浄作用や乾燥の予防にも効果があるようです。さらに、口内環境がよくなると、歯周病菌の増殖を抑える効果も期待できると言われています。チワワは他の犬種に比べて歯が少し柔らかく、虫歯や感染症を引き起こすリスクも高いので、唾液の分泌によって口腔内の細菌の増殖を抑えることは非常に重要です。
歯ブラシを使った歯磨きが苦手な愛犬には、歯磨きジェルを舐めるところから始めてみましょう。歯磨きジェルには、愛犬の好きなやぎミルクなどの美味しい味や香りのするものがありますので、楽しみながらケアできます。愛犬が、歯磨きを楽しい時間として認識し好きになってくれたら、歯磨きを習慣化できる大きな一歩になるかもしれません。
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愛犬に歯磨きを好きになってもらうためには、歯磨きのアイテムも工夫してみるとよいでしょう。
できるだけ、愛犬の口のサイズに合ったものを選び、壊れにくく、噛んでも歯を磨くことができる柔らかい毛が360度ついた歯ブラシや、細くて柔らかい毛が隙間なくぎっしり詰まった歯ブラシなどがおすすめです。これらの柔らかい毛の歯ブラシは、硬い毛の歯ブラシに比べて歯や歯茎を痛めにくく、出血を予防したり、歯を優しく包み込むように磨くことができます。
歯ブラシそのものが苦手な愛犬の場合、歯磨きシートやガーゼなどを飼い主さまの指に巻いて、マッサージするように歯を磨いてあげましょう。同時に、歯磨きジェルをつけて歯茎のマッサージを行うこともおすすめです。
愛犬の歯ぐきは、ヒトの歯茎よりも刺激に弱いので、柔らかい歯ブラシがおすすめです。360ブラシでは歯と歯茎の間(歯肉溝)に毛がうまく入らない場合があるので、皆様がお使いの歯ブラシと同じようにまっすぐ毛が付いた歯ブラシがお勧めです。これを歯肉溝に向けて45度の角度でやさしく磨くのが良いでしょう。
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