食欲があるのに犬が下痢をするとき
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わんちゃんの乳歯が抜けた?老犬の歯が抜けた?わんちゃんを家族に迎えた時から、成犬、老犬へと年齢を重ねていく中で、わんちゃんの歯のケアを続けることはとても大切です。今回は、わんちゃんの成長過程ごとに歯が抜ける理由や病気が関係している可能性などに触れ、老犬になってもわんちゃんの健康と歯を守るためにできるケアについてお話しします。わんちゃんの歯のケアについて興味を持っていただき、理解が深まるきっかけになれば幸いです。
わんちゃんは、人間と同じように子犬の時期に乳歯から永久歯へと歯が生え変わります。乳歯から永久歯に生え変わった後に、歯が抜けることがあれば注意が必要かもしれません。ここでは、子犬、成犬、老犬の時期に分けてわんちゃんの歯が抜ける理由や原因、気をつけることなどについて触れていきます。
子犬のわんちゃんは、生後3週間頃から歯が生え始め、6週間頃までにすべての乳歯が生えそろいます。乳歯のほとんどは生後6ヵ月頃までに永久歯に生え変わり、乳歯はすべて抜け落ちます。
この時期、わんちゃんは歯が生え変わる際に生じる口の中の不快感を感じています。わんちゃんが、家の中にある家具や人の手など身近にあるものを噛む理由は、口の中の不快感を和らげているためです。わんちゃんに安全な柔らかい噛むおもちゃを与えることで、口の中の違和感を軽減し、家具などを不要に噛むことを防止できるでしょう。また、わんちゃんがおもちゃを噛む時は、誤飲や怪我などがないよう、飼い主さまが側で安全を確認しながら遊ばせてあげることが大切です。
家具やおもちゃを噛むことで歯が抜けた時、わんちゃんの噛むおもちゃに血がついていることで、歯茎からの出血に気がつくことがあるかもしれません。この場合、すぐに獣医師に相談する必要があります。乳歯が抜けているわけでなく折れている場合は、その緊急度がさらに高まります。
また、噛み癖を心配される飼い主さまもいらっしゃるかもしれませんが、わんちゃんの噛む行為は、通常生後 18ヵ月頃に治まるようです。わんちゃんが噛むことは、わんちゃんの好奇心を満たしたり自分で学習して学ぶ機会でもあります。わんちゃんの通常の行動なので無理に止めさせようとせず、攻撃的であったり過剰な場合には獣医師に相談するようにしましょう。
子犬のわんちゃんの歯が抜けることは自然なことなのですが、わんちゃんが成犬である場合は口の中の病気や怪我などが原因となって起こっている可能性を想定しなければなりません。
成犬の約85%が歯の疾患の兆候があると言われており、約80%以上が3歳までにある程度の歯周病を発症すると推定されています。 歯周病は歯垢や歯石が歯と歯の間にたまり、細菌によって歯茎が炎症を起こしたり、歯の周りの組織を破壊し始めることで発症します。
また、歯周病は重症化すると、細菌が心臓や肝臓、腎臓などの臓器へと影響を及ぼす可能性が指摘されています。歯が揺れて動いていたり、口臭、よだれ、歯茎の腫れや出血、食欲不振などの様子が見られたら、早急に獣医師に相談しましょう。
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硬いおもちゃを噛むことや口の中に傷を負うことで、わんちゃんの歯が折れたり抜けたりすることもあります。高密度の硬いおもちゃや骨、鹿の角、牛の蹄などは、歯の損傷につながる可能性がありますので、わんちゃんの歯を守るためにも与えないようにしましょう。
わんちゃんも少ないですが、虫歯になることがあります。ものを拾ったり運んだり噛んだりする時、わんちゃんはいつも歯を使っています。よだれのついたままのおもちゃやお散歩で口にしてしまうもの、食べ物などあらゆるものが虫歯の原因になっています。
老犬の歯が抜ける原因は、わんちゃんが転倒したり怪我をしたなどの要因がない場合、重度の歯周病である可能性が非常に高いと言えます。成犬の歯が抜ける原因でも触れました通り、 歯周病は、歯垢や歯石が歯と歯の間にたまり、細菌によって歯茎が炎症を起こしたり、歯の周りの組織を破壊し始めることで発症します。全身の健康への影響も考える必要があり、乳歯が永久歯に生え変わった頃から歯のケアを続けることは、わんちゃんの寿命を伸ばすことにもつながるかもしれませんので非常に大切です。
わんちゃんの歯が抜けてしまった場合、「ドッグフードなどのご飯やおもちゃは、今まで通り与えてもいいの?」と飼い主さまは思うかもしれません。ここではそんな疑問にお答えします。
わんちゃんは、歯が抜けてしまってもその状態に順応することができます。また、痛みや不快感のある歯があるよりも、その歯がない方がわんちゃんにとって快適な場合があります。例えば、まったく歯がない場合でも獣医師の指示に従い、ふやかしたドライフードやウェットフードなどの食事は可能なのです。
たとえ、わんちゃんがすべての歯を失ったとしても、獣医師の指示に従って注意しながらケアをすることで生きていくことができます。
硬すぎるおもちゃは、わんちゃんの歯を傷つける可能性があります。歯が折れたり口の中に傷がつく危険を回避するためには、安全で柔らかいおもちゃを与える必要があります。噛むおもちゃには、有害な成分も含まれている場合もありますので、完全に安全なものを選ぶことは難しいかもしれません。
わんちゃんに与えるおもちゃに迷ったら、柔らかいプラスチックやゴム製のおもちゃを与えてみるとよいでしょう。また、素材が綿100%のロープなども耐久性があり有害な物質も含まれませんので選んでみてはいかがでしょうか。ただし、どんなおもちゃにも、噛み砕いてしまった際の破片を飲み込んだり、危険が伴う可能性があることを飼い主さまは理解し、わんちゃんがおもちゃで遊んでいる時はきちんと側で観察することが大切です。
成犬の約80%以上が3歳までにある程度の歯周病を発症すると推定されていることから、わんちゃんは歯周病になりやすいと言えるでしょう。歯周病は、歯磨きで予防が可能です。歯磨きが好きなわんちゃんは珍しいかもしれませんが、わんちゃんの乳歯が永久歯に生え変わった子犬の時期から歯磨きの練習を始め、継続することをおすすめします。無理に歯を磨くことで、わんちゃんが歯磨きが嫌いにならないよう、歯磨きガムやフレーバーのあるジェルなどを活用し少しずつ慣らしてあげましょう。
また、わんちゃんのすべての歯がなくなったとしても、歯茎のケアを忘れてはいけません。歯茎をマッサージするように磨くことで口の中を清潔に保つことができるので、わんちゃんの健康のためにも続けることが大切です。
歯を傷つけたり歯が折れる危険性のある硬いおもちゃを与えることもやめましょう。
わんちゃんの歯磨きを続けることで、飼い主さまは毎日わんちゃんの口の中の状態を知ることができます。「歯茎が腫れている」「歯が揺れている」「歯茎から血が出ている」「歯がない」などの兆候や変化に早く気がつくことができるからです。
また、歯磨きを続けることで、わんちゃんの口の中の環境や歯の状態を通じて、毎日わんちゃんとコミュニケーションを交わすことができます。歯磨きを続けることは、口の中を清潔に保ち歯周病などの病気の予防ができるだけではなく、わんちゃんとの毎日のコミュニケーションや、病気の早期発見につながるという大きなメリットがあると言えるでしょう。
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