食欲があるのに犬が下痢をするとき
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以前ご紹介したとおり、わんちゃんには虫歯はあまり多いケースではありません。
それよりも歯周病などに悩まされることがほとんどです。
これはわんちゃんの歯の形状や、お口の中がアルカリ性に傾いている状態であることなどから、虫歯菌は繁殖しづらく、歯周病菌の増殖を許してしまいやすいことなどにあります。
ですが、いくつかのことが原因で、わんちゃんにも虫歯になる可能性は残されています。
虫歯になりにくいはずのわんちゃんが虫歯になるとき、主な原因としては以下の3つが挙げられます。
おやつには何をあげていますか?
味付けを特にしていない野菜や果物に含まれる糖分は取り立てて騒ぐほどのものではありませんが、人間用に作られている製品のほとんどが、わんちゃんからすれば有害といえます。
わんちゃんにとっては塩分や糖分が多すぎる状態のため、わんちゃんの持つ虫歯菌にしっかり栄養を与えることになり、繁殖を許してしまいます。
また、虫歯だけでなく、消化にも負担がかかったりして、内科的な問題も起こしやすくなりますので、大切なわんちゃんの健康を考えて、人間用の食べ物は控えるようにしましょう。
人間用じゃなければいいんじゃないの?と言う声が聞こえてきそうですが、
わんちゃん用のおやつなどにも、甘い味付けがされているものはありますよね。
甘いものなど濃い味に慣れているわんちゃんは、やはりそうでないわんちゃんに比べて糖分の多い食事をしていることになりますので、虫歯を発症するリスクが高まります。
また、肥満の元にもなりますので、愛犬の体調や肥満度も気にしながら、体にも良いおやつをほどほどの頻度であげられるように選んであげましょう。
実は、わんちゃんが過ごしているおうちのご家族や、仲良くしている人に、虫歯がある場合に、その方とのスキンシップの中で虫歯菌がうつることがあります。
嬉しくなってお顔を舐めてくるわんちゃんや、
逆に可愛くてたまらない〜、と愛犬にキスをするご家族。
また、前述のおやつのタイミングなどで、一口あげようかな、とご家族がかじったものを与えたりしたときにも、虫歯菌が行き来してしまいます。
わんちゃんの口腔内では、虫歯菌は繁殖しにくいため、わんちゃんから人間側に虫歯がうつることは考えづらいですが、ほかの雑菌はスキンシップを介してうつることも考えられますので、ほどほどにしましょう。
わんちゃんが虫歯だけを発症することは本当に稀で、虫歯を発症している場合はそれに先行して歯周病などがあることがほとんどです。
見極めとしては口臭がキツくなっていないか、歯茎などから出血が見られないか、などがありますが、奥歯など、見えづらい箇所まで虫歯があるかどうかの判断は難しいこともあります。
歯石取りなどのタイミングで病院を受診するときに、獣医師に併せてチェックしてもらうことで見逃すこともなくなります。
歯石や口臭の記事でもご紹介したとおり、おうちでしてあげられるケアで最も大切なのが、
毎日の歯磨き。
もちろん歯茎から出血が見られる場合や、治療中で繊細になっている箇所がある場合などに無理して歯磨きを行うと、さらに傷つけてしまったりすることもありますので、わんちゃんの状態に合わせて行うことは大前提です。
さらに歯磨きガムをあげたり、ロープを用いた遊びなど、普段からわんちゃん自身でも、自然と歯のケアに繋がっている様な環境づくりが大切です。
最後に当院でおすすめしたいのが、わんちゃんのお口の中の善玉菌を増やして虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌を抑えるサプリでのケア。
人においてヨーグルトで有名なガセリ菌など、一部の乳酸菌類で口腔内細菌の状態を整え、善玉菌が優位な状態に保てることが分かっています。
わんちゃんの口腔内細菌にも菌ケアが有効なんて、少し驚きもあるかもしれませんが、お口の健康は全身の健康にもつながりますので、積極的にケアしてあげましょう。
歯周病や歯石、口内炎などの口腔内トラブルへの治療・ 予防、歯周外科、歯周組織の再生療法といった、幅広い歯科治療が可能です。
歯科レントゲンや都内でも導入件数が少ない高性能顕微鏡(マイクロスコープ)を導入し、 肉眼では見えにくい、小さな小さなトラブルも見逃しません。
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お口のトラブルの際はお気軽にご連絡ください。