
食欲があるのに犬が下痢をするとき
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消化器内科では食べ物の消化に関わる全ての臓器、具体的には胃腸に食道、肝臓、胆嚢、そして膵臓の病気に対応します。二次診療施設で消化器科に専従した獣医師が在籍し、検査や治療の選択肢をご家族と相談しながら、それぞれの患者さまに最適な道を探したいと思います。
東京都世田谷区 玉川3丁目15-13 EXPARK二子玉川 1階
電話番号:03-6447-9230
健康バロメーターのひとつである、わんちゃんとねこちゃんのお通じ。
いきんでるけど、すんなり出ていない様な気がする…
前より回数が減ったかな?
などお気づきになることもあると思いますが、どこからが便秘と言われる状態なのか。
この記事でチェックしてみてくださいね。
まずは、わんちゃんの排泄の回数を数えてみましょう。
子犬で1日に5回前後、成犬で1日に2回前後の排泄が正常と言われています。
次に、猫ちゃんの排泄回数です。
子猫も成猫も大体1日1回の排泄をします。高齢猫になると2日に1回の排泄になることもあります。
普段と同じ生活をしているのに2〜3日以上排泄がない場合は便秘と診断します。
おうちの中でトイレができる子や、何度か散歩に出ている子は回数が増えることもあります。
ですが、コロコロ過ぎるうんちの場合は黄色信号。
続くチェックリストもご参考に、思い当たる節があれば便秘かも、とお考えいただき、受診をおススメします。
便秘が気になる場合に、まずチェックしたい点4つを確認してみましょう。
便は食べたものからできているので、便秘に関してもまずは水分不足が挙げられます。特に猫は犬に比べて水分摂取量が少ないため便秘になりやすくなります。
そして、食事の内容としては、繊維質な食事を多く与えている場合も便の水分不足に陥ることがあります。
便の水分不足は、腸内でスムーズに排泄に向かうことが難しい状態(コロコロうんち)になってしまうので、排泄時に痛みが生じたりして、排泄を我慢してしまったりと、良いことがありません。
ウェットタイプのフードを取り入れてみたり、食事の水分量を意識してみるだけで状態が変化することもありますので、試してみてくださいね。
次に運動不足と体重管理。
腸の蠕動運動を活発に保つために、適度な運動は必須です。また、肥満は排便に支障が出ることがあります。
ですが、高齢になると、何らかの理由で代謝や運動量が低下している場合があるため、食事量をコントロールしたり、マッサージなどで腸の働きに優しく刺激を与えることもできます。
ふれあいの中で優しくマッサージをしてあげるのは、ご家族にとっても癒しの時間となると思いますので、便秘に悩まされていない時にもおススメのケアの一つです。
さらに忘れたくない着眼点としては、腸内環境。
お腹がキュルキュル鳴る、おならが増えた、便の臭いがキツい、チェック項目①でもありましたが、状態が悪い(コロコロ、逆にドロドロ、など)という時は、腸内環境に問題がある場合も。
食欲の様子や食事内容、運動量に特に問題がなさそうのに、たまに調子が悪そう、なんとなく良くない調子だな…という場合には、腸内環境のケアをしてあげると改善できる場合があります。
たしかに便の水分量を増やす、もしくは腸の動きを調整する様なお薬の処方で、一時的な症状の改善はされます。
しかし、肝心なのは本人が持っている機能の正常化と、いい状態をキープできること。腸内環境が整っていない場合は、普段の生活の中でまた時間が経てば同じ症状に悩まされることが考えられます。
肛門・直腸、前立腺や腰背部などの疾患により排泄に痛みが伴ったり、機能的に排泄が難しくなっている場合があります。
現時点で診断を受けていなくても、早めに発見してあげることで負担や痛みを早く解消できることもありますので、やはり便秘と感じた場合は一度、動物病院に相談にしたいところですね。
いつから、便秘に悩まされているかなど、獣医師に相談する際は合わせてお聞かせいただけると原因の特定がしやすいです。
犬猫の便秘の根本的なアプローチとしては、疾患の有無はもちろんですが、腸内の常在菌の状態を把握して、状況にあった処方で本来の腸の活動と機能を整える必要があります。
KINS WITH 動物病院では腸内環境に着目した診察、診療を行っています。当院独自の検査を準備しており、すぐに薬に頼らなければいけないのか見極めながら、本来の健康状態を整えることを目的としています。
また、LINEによる診察後のフォローも行っているため、お家に帰ってからも、ご家族の不安にひとつずつお答えしながら、一緒に状態を把握させていただきます。
腸内環境をいい状態に保ってあげられるのは、ご家族です。
お気軽にご相談くださいね。
東京都世田谷区 玉川3丁目15-13
EXPARK二子玉川 1階
電話番号:03-6447-9230
二次診療施設で消化器内科医として診療に従事してきました。これからは身近に相談できる消化器内科医として、皆さんのお悩みを一緒に解決していきたいと思います。