食欲があるのに犬が下痢をするとき
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毎日のお散歩でご家族も気にしてあげていることのひとつである、わんちゃんのお通じ。
いきんでるけど、すんなり出ていない様な気がする…
前より回数が減ったかな?
などお気づきになることもあると思いますが、どこからが便秘と言われる状態なのか。
この記事でチェックしてみてくださいね。
まずは、わんちゃんの排泄の回数を数えてみましょう。
子犬で1日に5回前後、成犬で1日に2回前後の排泄が正常と言われています。
また、普段と同じ生活をしているのに2〜3日以上排泄がない場合は便秘と診断します。
おうちの中でトイレができる子や、何度か散歩に出ている子は回数が増えることもあります。
ですが、コロコロうんちの場合は黄色信号。
続くチェックリストもご参考に、思い当たる節があれば便秘かも、とお考えいただき、受診をおススメします。
わんちゃんの便秘が気になる場合に、まずチェックしたい点4つを確認してみましょう。
便は食べたものからできているので、わんちゃんの便秘に関してもまずは水分不足が挙げられます。
そして、食事の内容としては、繊維質な食事を好むわんちゃんや、カリカリのドライフードばかりの場合も便の水分不足に陥ることがあります。
便の水分不足は、腸内でスムーズに排泄に向かうことが難しい状態(コロコロうんち)になってしまうので、排泄時に痛みが生じたりして、わんちゃん自身も排泄を我慢してしまったりと、良いことがありません。
ウェットタイプのフードを取り入れてみたり、食事の水分量を意識してみるだけで状態が変化することもありますので、試してみてくださいね。
次に運動不足。
腸の蠕動運動を活発に保つために、適度な運動は必須です。
ですが、シニアのわんちゃんなど、何らかの理由で代謝や運動量が低下している場合などはマッサージなどで腸の働きに優しく刺激を与えることもできます。
ふれあいの中で優しくマッサージをしてあげるのは、ご家族にとっても癒しの時間となると思いますので、便秘に悩まされていない時にもおススメのケアの一つです。
さらに忘れたくない着眼点としては、わんちゃん自身の腸内環境。
便の臭いがキツい、チェック項目①でもありましたが、状態が悪い(コロコロ、逆にドロドロ、など)という時は、わんちゃんの腸内環境に問題がある場合も。
食欲の様子や食事内容、運動量に特に問題がなさそうのに、たまに調子が悪そう、なんとなく良くない調子だな…という場合には、腸内環境のケアをしてあげるとかなり改善できる場合があります。
たしかに便の水分量を増やす、もしくは腸の動きを調整する様なお薬の処方で、一時的な症状の改善はされます。
しかし、肝心なのはわんちゃん自身が持っている機能の正常化と、いい状態をキープできること。腸内環境が整っていない場合は、普段の生活の中でまた時間が経てば同じ症状に悩まされることが考えられます。
こちらは現在いずれかの疾患の診断を受けていたり、治療中の疾患などがあるわんちゃんに可能性が高いお話にはなりますが、前立腺や腸内の疾患、ポリープや、人間で言う切れ痔のような症状が原因で排泄に痛みが伴ったり、機能的に排泄が難しくなっている場合があります。
また、直接的に消化器系の疾患がない場合でも、別の疾患に対して処方を受けているお薬の影響で腸内環境や便の状態に影響が出ていることも。
現時点で診断を受けていなくても、早めに発見してあげることでわんちゃん自身の負担や痛みを早く解消できることもありますので、やはり便秘と感じた場合は一度、動物病院に相談にしたいところですね。
いつから、便秘に悩まされているかなど、獣医師に相談する際は合わせてお聞かせいただけると原因の特定がしやすいです。
犬の便秘の根本的なアプローチとしては、疾患の有無はもちろんですが、
わんちゃんの腸内の常在菌の状態を把握して、状況にあった処方で本来の腸の活動と機能を整える必要があります。
KINS WITH 動物病院では腸内環境に着目した診察、診療を行っています。
当院独自の検査を準備しており、すぐに薬に頼らなければいけないのか見極めながら、わんちゃん本来の健康状態を整えることを目的としています。
また、LINEによる診察後のフォローも行っているため、お家に帰ってからも、ご家族の不安にひとつずつお答えしながら、一緒にわんちゃんの様子を把握させていただきます。
大切なわんちゃんの腸内環境をいい状態に保ってあげられるのは、ご家族です。
お気軽にご相談くださいね。
健康診断、予防接種、去勢避妊手術はもちろん、内科・ 消化器等の幅広い診療、終末期診療まで、たくさんのお悩みに寄り添いながら診察を行います。
愛犬・愛猫だけでなく、ご家族にも安心してお越しいただけるよう、基本的にはご家族の前で検査を行い、丁寧にお話を伺いながら診察を進めていきます。そのため、超音波検査も診察室の中に設置しております。
さらに、 血液検査機器を導入し、外部機関への依頼では数日かかる検査を、その場で見る事ができ、素早く診断、治療することへとつなげていきます。