食欲があるのに犬が下痢をするとき
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わんちゃんも、人間と同じようにニキビができることをご存知でしょうか。わんちゃんにニキビのようなできものがあった場合、それはまさにニキビかもしれません。主にわんちゃんの思春期でもある生後5ヶ月〜8ヶ月頃にニキビができやすく、1歳を迎える頃には自然に消えていきます。もちろん、大人のわんちゃんにもニキビができることがありますので、これからご紹介するわんちゃんのニキビの症状や原因、また治療についても参考にしてみてください。
人間と同じようにわんちゃんにもニキビができますが、わんちゃんのニキビにはどのような症状があるのでしょうか。
わんちゃんのニキビは、主に顎やマズル(口のまわりから鼻の先にかけての部分)周辺、顔や首、胸や背中など毛根のある部分に現れる炎症で、膿皮症(皮膚の細菌バランスが崩れて起こる皮膚炎)の一種として分類されています。嚢胞や赤いできものができたり、毛が抜ける、腫れるなどの症状がありますが、ニキビの症状が進行すると次のような症状も見られますので注意が必要です。
・大きくなる
・化膿する
・ニキビから液体がにじんだり出てくる
・感染症を起こす
・かゆみを伴う
・痛みがある
かゆみがある場合や、わんちゃんにとって不快な症状がある場合、わんちゃんはニキビができた患部を、過度に引っ掻いたり擦り付けたりするなどの行動をすることがあります。傷ができることによってニキビが悪化しないよう、早めに獣医師の診察を受けましょう。
わんちゃんのニキビの症状には、嚢胞や赤いできもの、腫れなどが見られますが、わんちゃんのニキビは吹き出物などのニキビのようなできものとは何か違いがあるのでしょうか。
動物医療で使われる表現では、ニキビと吹き出物の区別はありません。
ニキビは主に顎やマズル(口のまわりから鼻の先にかけての部分)周辺、顔や首、胸や背中などの毛根のある部分に現れる炎症だと先ほど述べました。また、わんちゃんのニキビには、色が黒いニキビや白いニキビなどいくつかの種類があります。
黒いニキビは毛穴や毛包(毛根を包んでいる皮膚の組織)が詰まり、皮膚上にできる黒いできもののことを言い、わんちゃんの鼻や顎によくできます。白いニキビは黒いニキビの症状と似ていますが変色はありません。また、白いニキビは黒いニキビよりも一般的ではありませんが、白いニキビはわんちゃんの顔に炎症を引き起こす可能性もあるようです。
わんちゃんのニキビの症状や、ニキビと吹き出物などのニキビのようなできものの違いについて知ることができました。では、わんちゃんの毛根が詰まりニキビができてしまう原因には一体どのようなものがあるのでしょうか。
細菌感染症やニキビダニがわんちゃんの皮膚に繁殖することによって、顔や体にニキビができます。
元々体の表面には無数の常在菌が生息しています。何らかの要因によりこれらの菌のバランスが崩れ、毛穴にある毛包において細菌の異常増殖が発生。感染が起きると膿をともなったニキビへと進行します。ニキビダニについても同様で、元々皮膚に住むニキビダニが何らかの要因により過剰に増えすぎてしまうことで炎症を起こす原因になります。
激しい遊びをしたり、表面がざらざらした床や地面で顔をこすることによって皮膚や被毛が傷つき、毛穴が詰まることでニキビの原因になることがあります。
わんちゃんが持っている食物アレルギーや環境アレルギーなどが原因で、かゆみや脱毛が起こり、その不快な症状を緩和するためにわんちゃんは患部を引っ掻いたり擦り付けて傷をつけてしまうことがあります。その傷がニキビの原因になってしまうこともありますので、わんちゃんが患部を引っ掻いたり擦り付けたりしないよう注意が必要です。
脂肌性や短頭種などのシワが深いわんちゃんは、遺伝的にニキビができやすいと言われています。ニキビができやすい犬種は主に次の通りです。
・ボクサー
・グレートデーン
・ドーベルマン
・ブルドッグ
・ロットワイラー
深いシワに汚れが溜まりやすく不衛生になることで細菌が増え、ニキビができる原因になります。定期的にシワを拭いて清潔にしてあげましょう。
わんちゃんがストレスを受けることによって免疫が弱くなると、皮膚の常在菌のバランスを崩し、ニキビの原因になることもあります。
わんちゃんの毛穴が汚れて皮脂などが過剰に詰まると、ニキビができる原因になってしまいます。セラミックやプラスチック製のウォーターボウルなどは細菌が繁殖しやすいので、わんちゃんが水を飲むことで、口の周りの衛生面に影響するかもしれません。また、外で遊ぶことや他のわんちゃんに触れることで細菌が感染したり、ベッドやハウスなどのわんちゃんの生活環境が衛生的でない場合なども、ニキビの原因となることがあります。
では、実際にわんちゃんにニキビができてしまった場合、どのような治療を行えばニキビを治すことができるのでしょうか。わんちゃんのニキビの治療には様々な方法がありますが、主な治療方法は以下のように分けられています。
細菌感染が原因のニキビの場合、皮膚を清潔に保ったり、ニキビに直接薬を塗ることが一般的です。清潔に保つために、薬用シャンプーなどを使用して定期的に洗浄します。またシャンプーが難しい場合などは、消毒薬や消毒シートを用いて清潔に保ちます。そのほかにも、軟膏が処方されることがあります。
わんちゃんに食物アレルギーがある場合、食事療法サプリメントなどを提案される場合があります。また、アレルギーの症状を抑える薬も処方されることがありますので、獣医師の指示に従い投与しましょう。
ストレスによるかき壊しなどが原因の場合は、しつけや内服薬による治療が行われる場合があります。
全身に症状がある場合、寄生虫が原因の場合は、飲み薬でわんちゃんのニキビを治療します。ニキビを治療する薬は、抗炎症薬、抗生物質、抗真菌剤、駆虫薬などがあります。通常、飲み薬は約2〜3週間服用しますが、抗生物質の飲み薬は、下痢などの胃腸障害を引き起こす可能性がありますので服用する際は注意が必要です。処方された薬は、必ず獣医師の指示を守って使用しましょう。
どのような治療方法が愛犬にとって良いのかを知るために、まずは動物病院を受診することをおすすめします。
皮膚科認定医が在籍しているKINS WITH動物病院立川院では、ニキビの診療を受け付けています。愛犬の症状をできるだけ早く緩和できるような治療方法をご提案させていただくので、ニキビにお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。
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わんちゃんにニキビができた時や治療中は、引っ掻いたり擦り付けてニキビが潰れてしまうようなことがないよう気をつけなければなりません。ニキビを潰してしまうとそこから細菌が広がり、ニキビが悪化してしまう可能性があります。さらに、傷が開くことでそこから二次感染を招いてしまい、痛みが生じる場合があるので注意が必要です。わんちゃんが、ニキビのできた患部を引っ掻いたり擦り付けたりしないよう、エリザベスカラーや洋服の着用が推奨されることがあります。万が一、ニキビが潰れてしまった場合も獣医師の適切な処置を受けるようにしましょう。
また、わんちゃんのニキビは他のわんちゃんに移ってしまう可能性もあります。他のわんちゃんに移らないよう、お散歩時などは他のわんちゃんと接触しないよう気をつけましょう。
わんちゃんのニキビを予防をするために一番簡単な方法は、わんちゃんやわんちゃんを取り巻く生活環境の衛生状態を良くすることです。また、わんちゃんのニキビのほとんどの場合、一度ニキビができると再びニキビができてしまう可能性が高まります。よって、わんちゃんに再び不快な思いをさせないためにも予防が大切だと言えるでしょう。では、どんな予防や工夫ができるのでしょうか。最後は、家庭でできるわんちゃんのニキビの予防方法をご紹介します。
フードボウルやウォーターボウルをステンレス製にすることで、わんちゃんの口の周りを清潔に保ちやすくなります。ステンレス製のボウルは表面に細かい小さな穴がなく洗浄が簡単で汚れも落ちやすく衛生的です。雑菌などがわんちゃんに付着するリスクを減らすことにもつながるでしょう。
わんちゃんのニキビの原因が、外傷やアレルギー、感染症、ダニ、環境などであることを考えると、生活環境を衛生的に保つことはとても大切です。わんちゃんのベッドやおもちゃをこまめに洗濯したり、棘やガラスの破片など怪我の原因になるものや、埃などの清掃は積極的に行いましょう。
食物アレルギーによる症状が原因でニキビができてしまう場合には、まずアレルギーの原因になっている食物を特定し、摂取しないようにする必要があります。獣医師から食事の変更を提案されることもあるでしょう。
また、全てのわんちゃんに言えることですが、できるだけ加工が少なく自然で健康的な食事を与えることも大切です。加工の少ない自然な食事をわんちゃんに与えることで、食物の成分から受ける皮膚への刺激を軽減し、わんちゃんの皮膚を健康的に保つことができます。
わんちゃんのニキビの予防には、わんちゃんとわんちゃんの生活環境を清潔に保ち、わんちゃん自身の健康を強化することが大切と言えるでしょう。
皮膚のお悩みの原因は、複合的なことが多く、特定が難しいことがあります。そこで当院では、皮膚病理検査やアレルギー検査など皮膚の専門的な検査を行うことで、根拠を持って治療方針をご提示いたします。
多数の皮膚科診療経験があるため、適切な診断ができ、皮膚病に悩む愛犬・愛猫に最適な治療法をご提案いたします。