食欲があるのに犬が下痢をするとき
- 犬
- お腹
- 読み物コンテンツ
わんちゃんが肉球を何度も舐めたり噛んだりしている時、肉球が赤くなっていたり何らかの炎症が見られるかもしれません。わんちゃんの肉球が赤い原因は様々ですが、肉球を何度も舐めたり噛んだりする場合、わんちゃんは何らかの不快感を感じているはずです。また、その場合、わんちゃんの健康状態に何か問題がある可能性もありますので、飼い主さまはその症状に早く気づき獣医師の診察を受ける必要があるでしょう。今回は、わんちゃんの肉球が赤くなる原因と治療、予防方法についてご紹介していきます。
では、わんちゃんの肉球が赤い時、どのような症状が見られるのでしょうか。次に挙げる症状は、わんちゃんの肉球が赤い時に同時に現れる可能性のある症状です。飼い主さまは、わんちゃんの肉球が赤いことに気がついたら、以下のような症状を伴っていないかチェックし、獣医師の診察を受けましょう。
・何度も同じ体の部位を舐めたり噛んだりする
・足をひきずる
・耳のかゆみなど、体の他の部分に炎症が見られる
・足を蹴り上げるような行動をする
・散歩時などの日常生活で歩こうとしない
・唾液によって毛がピンク色になる
・悪臭
わんちゃんの肉球が赤い時に現れる症状には、緊急を要する場合もあります。例えば、わんちゃんに顔や体の他の部分に腫れがあったり、呼吸しづらそうにしている時、動きが鈍く、つらそうにしている時です。この場合、急性のアレルギー反応を起こしている可能性がありますので、早急に獣医師の診察を受けるようにしましょう。ワクチン接種後や予防薬投与後、初めての食べ物を食べた後はよく様子を観察するようにしてください。
また、出血のある場合は注意が必要です。すぐに止まる場合は問題ないこともありますが、出血が止まりにくい場合や繰り返している場合は、なんらかの疾患が隠れている場合があります。中には重篤な疾患の可能性があるので、早急に獣医師の診察を受ける必要があるでしょう。
顔の腫れや出血に加え、なるべく早めの診察を受けていただきたい症状が、嚢胞や腫瘍などできものがある場合です。できものの治療をするにあたり、良性か悪性かの診断も重要になってきますので、できるだけ早く獣医師の診察を受けましょう。
わんちゃんの肉球が赤い時に現れる症状には、様々な症状があることがわかりました。その症状が多い故に、原因を特定することは簡単ではないかもしれません。しかしながら、適切な治療を受けるためには、原因を特定することがとても大切です。ここでは、わんちゃんの肉球が赤い時に考えられる原因とその治療方法を合わせてご紹介します。
・特定の食物成分が原因となって引き起こされる食物アレルギー
・ふけ、花粉、植物、ノミやその他の環境要因によるアレルギー
わんちゃんの肉球が赤い原因は、アレルギー反応である場合があります。顔や体の他の部分の腫れや蕁麻疹などが見られる時は、重度のアレルギー反応を起こしている可能性がありますので、早急に獣医師の診察を受けましょう。
わんちゃんのアレルギー反応が食物アレルギーの場合、そのアレルギー反応が起こる原因になっている食物や成分を特定し、アレルギー反応が起こりにくい食事や「除去食」と呼ばれる食物アレルギーなどの原因となっている食材や成分を摂取しないようにする方法で治療を行うこともあります。
ふけや花粉、植物やノミなどの環境要因によるアレルギー反応の場合は、要因になっているものに触れないようにする工夫が必要です。
プレドニゾロンというステロイド薬や、かゆみ止め薬のオクラシチニブという薬によって、かゆみを抑えたりコントロールすることができます。
細菌や真菌感染症によって、わんちゃんの肉球が赤くなることがあります。細菌や真菌感染症によりわんちゃんが何度も肉球を舐めたり噛んだりすることで、体の他の部分に二次感染する場合があります。皮膚に赤みや腫れ、かゆみを引き起こし、特に細菌感染症の場合、脱毛や悪臭があることが特徴です。
感染症が原因の場合、抗生物質の処方や抗菌作用のあるシャンプーによる治療が行われます。
ノミやダニなどの寄生虫によって、わんちゃんの肉球が赤くなることがあります。ノミやダニが原因となっている場合、わんちゃんはかゆみを和らげるために、何度も何度も噛むことがあるでしょう。一部の寄生虫は肉眼では見ることができませんので、獣医師の診察を受ける必要があります。
原因となっているノミやダニを獣医師によって取り除き、毎月の定期的なノミやダニの駆虫薬の投与によって予防が可能です。
わんちゃんの肉球が赤い原因は、上に述べたようにアレルギー、感染症、寄生虫によるものが一般的によく見られます。しかし、それ以外にホルモンに関わる内分泌疾患、自己免疫疾患、腫瘍などわんちゃんの基礎疾患などが原因となっている場合もあります。この場合、これらの疾患の治療を行うことが必要です。治療方法は疾患によって様々ですので、獣医師の診察を受け原因を特定し、適切な治療を行います。飼い主さま自身で原因を判断することは避け、必ず獣医師の診察を受けましょう。
できるだけ早く獣医師による診察を受けて適切な処置を施すことで、重症化を防げることも多いです。
東京都立川市にあるKINS WITH動物病院では、愛犬と飼い主さまに寄り添った診察・治療をおこなっています。
愛犬に関するお悩みや気になることがあれば、KINS WITH動物病院 立川院までお気軽にご相談ください。
夏場の高温になったアスファルトの上や、冬場の凍った地面を散歩した場合、わんちゃんの肉球に重度の火傷を引き起こすことがあるかもしれません。肉球に火傷を負ったわんちゃんは、火傷による痛みを和らげようと、何度も肉球を舐めるような仕草を見せることがあります。
肉球に、植物や棘のような鋭利なものが詰まったり刺さることで、わんちゃんの肉球に赤い炎症を引き起こすことがあり、わんちゃんはその痛みを和らげるために何度も肉球を舐めてしまいます。
わんちゃんの爪が伸びすぎたために、爪が巻き込み肉球に食い込んでしまうことで痛みや刺激を引き起こす場合があります。
ストレスや不安を抱えているわんちゃんの中には、肉球を繰り返し舐めることで肉球が赤くなったり炎症を起こしてしまうわんちゃんもいます。わんちゃんの食欲の変化、しがみついてくるなど、行動に変化が見られる場合がありますので、わんちゃんの普段との様子の違いや変化に早く気づいてあげましょう。
このような原因には、ご家庭での予防が可能なものもあります。では、実際にどのように予防すればよいのでしょうか。最後は、それぞれの予防方法に加えて、肉球のケアについてもご紹介します。
夏場、高温になったアスファルトの上や冬場の凍った地面を散歩することで引き起こされる可能性のある肉球の火傷を予防するには、まずは散歩時間の変更を検討しましょう。夏は早朝または深夜に散歩し、冬は雪や氷、化学物質などがわんちゃんの肉球を刺激する可能性がありますので、それらが溶けた後か化学物質を避けて散歩することが大切です。わんちゃん用のブーツなどもありますので、わんちゃんが嫌がらない範囲で活用してみるのもよいかもしれません。
また、散歩中に異物や危険な植物、棘などに気をつけることはもちろんですが、家庭の中でも注意できることはあります。例えば、家庭でのわんちゃんの生活エリアを定期的に掃除し、金属やガラスの破片など鋭利で危険なものが、わんちゃんの足に刺さったり詰まったりしないよう配慮することも肉球の怪我の予防に繋がります。また、掃除にクリーナーなどを使用する場合は、天然成分のものを選び、わんちゃんの肉球を刺激しないようにしましょう。
ストレスや不安のあるわんちゃんには、飼い主さまとのコミュニケーションを十分に取ったり、思いっきり遊んだり散歩することで、運動不足などによるストレスを解消したり、不安を和らげることができるかもしれません。
定期的なトリミングによって、わんちゃんの肉球付近の衛生面も管理することが大切です。わんちゃんの毛が長すぎると、地面に毛が触れて汚れやすく、その汚れた部分から炎症や感染症などを引き起こす原因になってしまうこともあります。トリミングによってわんちゃんの毛をカットし清潔な状態を保つようにすることが大切です。
また、トリミングと同時に、定期的に爪を切ることも忘れないようにしましょう。伸びた爪は肉球に食い込むことで刺激になり、わんちゃんに痛みを感じさせてしまう可能性があります。
肉球のケアとして、ワセリンを塗ることもおすすめです。ワセリンを塗ることで肉球の保湿性が高まり、肉球の乾燥やひび割れの予防になります。結果として、肉球を舐めたり噛んだりすることの予防になり、肉球が赤くなるのを防ぐことができます。ワセリンなどの肉球クリームは、わんちゃん用に多数販売されていますが、使用が心配な場合は獣医師に相談し処方してもらいましょう。
健康診断、予防接種、去勢避妊手術はもちろん、内科・ 消化器等の幅広い診療、終末期診療まで、たくさんのお悩みに寄り添いながら診察を行います。
愛犬・愛猫だけでなく、ご家族にも安心してお越しいただけるよう、基本的にはご家族の前で検査を行い、丁寧にお話を伺いながら診察を進めていきます。そのため、超音波検査も診察室の中に設置しております。
さらに、 血液検査機器を導入し、外部機関への依頼では数日かかる検査を、その場で見る事ができ、素早く診断、治療することへとつなげていきます。